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「若冲展」で都美術館へ、魅せられた絢爛たる〈動植綵絵〉

 「皇太子問題」についてもう1度だけ書く予定でしたが、今回、「若冲展」について書いてしまいました。次回、必ず掲載しますのでご了解ください。

 5月16日の月曜日、「生誕300年記念」と題した「若冲展」が開催されている上野の東京都美術館へ行きました。実はゴールデンウイークの真っ只中の5月4日に1度は足を運んだのですが、当日は炎天下で切符を買って入館まで120分と聞かされ、後日を期して帰ったのです。
 この日はパソコンで混雑予想を確認。覚悟のうえで出かけましたが、現地の整理・誘導係の話では、切符を買うのに30分、入館の列に並んで180分、合計3時間半という説明でした。迷ったのですが、開催が24日までなので、この日を逃したら見ることができません。幸い前回来た時と違って空模様は曇りで涼しい。熱中症で倒れることもないだろう、と自分を励まし並ぶことにしました。

 午後1時20分から並んで、入館できたのは4時半ごろでした。
 伊藤若冲(1716-1800)の生誕300年を記念して、初期から晩年までの代表作約80点を紹介した展覧会です。若冲はこのところ人気がうなぎ登りだといいます。しかも4月22日から5月24日というわずか1ヵ月間。これでは混雑するはずです。国立新美術館の「ルノワール展」が4か月近く開催されるのと比べると、なんと短いことでしょう。

 若冲は、18世紀に京都で活躍した画家だそうです。繊細な描写技法によって動植物を美しく鮮やかに描く一方、即興的な筆遣いとユーモラスな表現による水墨画を数多く手掛けるなど、85歳で没するまで精力的に制作を続けたといいます。
 お恥ずかしい話ですが、私はこれまで若冲についてあんまり興味を持ちませんでした。ですからその作品について語る知識も持ち合わせません。ただし実際に作品群を目にし、気になる作品ばかりでした。

 中でも「動植綵絵(どうしょくさいえ)30幅」にとても興味を引かれました。これは“若冲生涯の傑作”と言われるそうですが、ことに目立ったのが「老松白鳳図」です。想像上の霊鳥・鳳凰を裏彩色によって仕上げている、レースのような純白の羽の美しさは観る者を思わず惹きつけます。「老松孔雀図」も素晴らしかった。これらの尾羽にハート模様を描いたのは、作者のアイディアなのでしょうか。この綵絵では木が、花が、鳥が、魚が、虫が歌い踊り、自らの存在を誇示しています。華麗な作品群です。

 若冲は生涯、豊かな生活を送っていたらしい。極彩色の絵の具を惜しげもなく使っていますが、当時としては大変な出費だったでしょう。しかもその絵が、昨日描いたように美しく残っている。誰かに絵を買ってもらう必要もなかったからか、散逸しなかったものよかったのではないでしょうか。

 若冲展は間もなく(5月24日に)終了します。機会がれば、またぜひ見たい作品群でした。

2若冲

3若冲

1若冲
「若冲展」を見るため、東京都美術館から延々つながる人の波

若冲4

若冲10
“若冲生涯の傑作”と言われる「老松白鳳図」

若冲あ
「老松孔雀図」、なかなかの大作でした

若冲12

若冲7

若冲8
木が、花が、鳥が、魚が、虫が歌い踊る華麗な作品群

初めて目にしたルノワールの大作、国立新美術館に百余点を展示

 5月4日、「ルノワール展」を見に乃木坂の国立新美術館へ妻と出かけました。実は「若冲展」を見ようと上野の東京都美術館に向かったのですが、その混雑ぶりは半端ではなかった。まずチケットを買うのに長蛇の列、係員が「ここがチケットを求める方の最後尾です」と大声で誘導していましたが、おそらく手に入れるまでに20~30分はかかるでしょう。そのあと入館者の列に並び「90分」だという。
 この日、関東で今年初めて真夏日になり、じりじりと頭を焦がす日射しがたまらない。齢をとって頭髪が薄くなったせいか、ことさら厳しかった。このまま待っていては熱中症になる、と上野からは撤退することに決めました。

 まだ時刻は午後2時前、今からビールでもないだろうと、急きょ国立新美術館へ向かいました。ここでルノワール展をやっているのは知っており、チケットも2枚知人からもらっていたのです。しかしあくまでも若冲展のつもりでしたから、持って行っていなかった。もったいないとは思いましたが、方針を変更してルノワール展にしたのです。

 地下鉄乃木坂駅で下車すると、そのまま新美術館へ直結しています。ここは日本で5館目の国立美術館として、2007年(平成19年)1月に開館しました。ただし、「独立行政法人国立美術館」に所属する中で唯一コレクションを持たないため、英語名は収蔵品を持つのが通常のミュージーアムではなくアートセンターを用い、「ナショナルアートセンター・トウキョウ THE NATIONAL ART CENTER-TOKYO」を名乗っている(この部分、ウィキペディアの解説から)。

 本展覧会は、世界でも有数のルノワール・コレクションを誇る、オルセーとオランジュリー両美術館が所蔵する、100点を超える絵画や彫刻、デッサン、パステル、貴重な資料の数々によって画家ピエール・オーギュスト・ルノワール(1841-1919)の全貌に迫るというものです。
 写実的な初期作品から、薔薇色の裸婦を描いた晩年の大作まで、多様な展開を見せたその画業。全10章を通して、肖像や風景、風俗、花、子ども、裸婦といった画家が愛した主題が紹介されます。

 ことに今回の目玉は、ルノワールの最高傑作といわれる「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」。この絵が日本で展示されるのは初めてだということでした。実に素晴らしい作品だった。誰もがルノワールに出会った、という実感を味わえることとでしょう。ゴッホの作品も3枚ほどありました。ピカソもマティスもありましたよ。
 絵画に造詣がない私が御託を並べるより、直接ご覧になれば素晴らしさが伝わること間違いありません。8月22日までやっています。休館は毎週火曜日です。

ムーラン・ド・ギャレット
ルノワールの最高傑作といわれる「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」
(ウイキペディアより)

国立新美術館
自然との共生、「国立新美術館」。

ルノワール展

「黄金期の浮世絵〈歌麿とその時代〉」展、川越市立美術館で

 4月29日の昭和の日、「黄金期の浮世絵 歌麿とその時代」と題した浮世絵展を見に、川越市立美術館へ行ってきました。ここへは自宅から車で30分足らず、川越城二の丸跡にあり、写真をご覧になればお分かりのように、川越の蔵造りの商家を外観のデザインに取り入れています。川越市市制施行80周年の事業として、2002年(平成14年)12月1日(川越市民の日)に開館したものです。
 喜多川歌麿(1753?-1806年)は、浮世絵における美人画を代表する絵師。錦絵がもっとも華やかに展開した天明・寛政期に活躍し、背景に雲母摺り(きらずり)を施した贅沢な錦絵や、寛政4年(1792年)頃から描き始めた「美人大首絵(おおくびえ)」で注目を集めました。

 大首絵というのは、江戸時代に描かれた浮世絵の様式のひとつで、歌舞伎役者や遊女、評判娘などを半身像や胸像として捉えた浮世絵版画で、鳥居清信が最も古いそうですが、この時期の作品は極めて少ないという。
 この絵は役者の演じる表情や遊女の美貌を間近で鑑賞したいという要求から生まれたもので、次々に大首絵を描く絵師が現れ、美人画の喜多川歌麿、役者絵の東洲斎写楽によって頂点に到達したといわれている。歌麿は、それまでの全身像から、顔をクローズアップする構図を考案し、表情から内面までを詳細に描こうとしました。同時期に美人画とならんで人気を博したのが役者絵です。役者の一瞬の表情を捉え、大胆に表現した東洲斎写楽や、歌舞伎ファンの夢をかなえた歌川豊国らが登場しました。
 
 本展では、歌麿とその弟子をはじめ、鳥居清長や鳥文斎栄之、写楽、勝川派、歌川派など、個性豊かな絵師たちによる美人画と役者絵130点余りを展示しています。
 観覧料が安い(500円)し、常設展にも川越に縁の深い画家の絵が展示してあります。足を運ぶ価値は十分にあるでしょう。

1歌麿展、川越市立美術館

喜多川歌麿《松葉楼粧ひ 実を通す風情》
喜多川歌麿の大首絵
《松葉楼粧ひ 実を通す風情》

2歌麿展、川越市立美術館
歌麿展が開催された市立美術館、川越の街の蔵造りをデザインに取り込んでいる

都美術館で都展を鑑賞、「明日の糧」はペルーの思い出?

23日の勤労感謝の日、上野の東京都博物館へ「都展」の鑑賞に出かけました。都展へはこのところ3年続けて行っています。13年にイタリアの客船で「済州島と日本一周のクルーズ」に参加したとき、食事が隣同士になったSさん夫妻が2人とも毎年都展に油絵を出品していたのです。旅行から2ヵ月後の11月でしたか、誘われて行って以来、毎年楽しみにしています。
考えると絵の鑑賞が楽しみなのか、そのあと上野の街を “はしご” するのが楽 しいのか? もちろん両方で しょう。

夫妻と知り合った船は2千人余りの乗客。夕食は大きな2つのレストランで毎回工夫を凝らしたイタリア料理のコースです。テーブルも時間もメンバーも、初めの条件が最後まで変わりません。Sさん夫妻とは隣合わせの席でしたから、11日間、毎晩顔を合わせていました。私たちは9階の海側でバルコニー付きキャビンルームでしたが、たまたまそれも隣同士でした。

飲み、食べ、音楽を鑑賞して、ショーや映画を楽しむ。疲れたらラウンジで休み、あるいは部屋に帰ってまどろむ。サンセットを眺め、ビールを楽しむ夕間暮れのデッキの何と爽やかなことでしょう。「明早朝に寄港したらどこへ行こうか」など、考えることは遊ぶことだけです。
Sさん夫婦も船旅を心ゆくまで楽しんでいました。互いの生活に干渉せず、立ち入らず、船内のどこかで顔を合わせることもありますが、あくまでマイペースです。OPツアーで一緒になることもあったのですが、現地でもそれぞれ好きなところへ行き、好きなところで食事する。なんというか、すごく気が楽な夫婦だった。

今年は残念ながら、ご主人がひどい痛風の発作に見舞われているらしいのです。足指、足首だけではなく、手もはれ上がり、とうてい飲みに出られる状態ではないらしい。「手にも痛風の発作」とは驚きです。私も“痛風持ち”ですが、手の痛風は話しに聞いたことがあるだけで、身近にするのは初めてでした…

この日、東京は小糠雨。上野の森についたときはまだ午後3時だというのに、まるで夕方のような薄暗さ。毎年この時期の銀杏並木は美しく黄葉しているのに、今年は温かいせいでしょう、緑がずいぶん多かった。
都展の会場では奥さんが待っていてくれました。ご主人の体調が戻ったら忘年会をやりましょうということで、この日はアルコールを封印。とはいかず、上野駅の近辺で妻と2人、少し楽しんで帰りました。

Sさん夫妻の絵と、もう1人、妻の治療院の患者さんが出展していましたので、その絵をご覧ください。


H27都展1
小糠雨ふる上野の森、午後3時だというのにまるで夕方

H27都展2

H27都展3
SHさんの「明日の糧」。ペルーの想い出?

H27都展6
SKさんの「階段のある道」。ここはどこなのでしょう

H27都展5
妻の知り合いSE さんの「カンパニュラ~感謝~」

H27都展7

H27都展4



楽しかった「都展」の鑑賞、“年次飲み会”になるのでしょうか?

24日は勤労感謝の日の振替休日です。上野の東京都美術館で開催されていた、「都展」へ妻と出かけました。昨年9月の、済州島と日本一周クルーズで知り合ったSさん夫妻の絵が展示されていたからです。

昨年、夫妻に誘われて初めて都展に出かけましたが、なかなか素晴らしい作品ばかりでした。今年も2人とも出品したということで、楽しみにしていました。また、妻が都展に行くことを知り合いのSEさん(婦人)に話したところ、「私も出展しているのよ」という話だったらしい。

都展は、東京都美術館で開催する公募展で、東京都およびその近郊に在勤・在住する絵を描く人たちが、自由に個性ある作品を発表できる場です。Sさん夫妻のうち奥さん(SHさん)は会員、ご主人(SKさん)は一般の出展でしたが、今回、会員になれたそうで、「次からは出品の段階で落とされることはない」と話していました。

SHさんの作品は、「希望」と題し、労働者の姿を描いたもの。ペルーに旅したおり目に焼きついた様子を題材にしたらしい。ご主人の作品は「燈下」、これもどこか外国がテーマになっているようです。また妻の知人の作品は、「春が待ち遠しくて」と題したものでした。

出展作品のレベルが、昨年より一段と上がったのが感じられました。もちろん人によって技量は違いますが、真剣に取り組んだ作品を見るのは楽しいものです。
最終日の24日は展示が2時30分まで。少し早すぎるかと思ったのですが、夫妻と4人でライオンビアホールへ繰り出し、3~4時間飲んだでしょうか。そのあとカラオケとアルコールを楽しみ、帰宅は10時近くになりました。心地よく疲れた、なかなか楽しい1日になりました。

出品者の名前はご本人らの許可を得ていませんので、ローマ字のイニシャルにしました。しかし絵の「写真」と「題名」を出したら、その意味がなくなるでしょうね。悪しからずご了承ください。


H26 都展7
遠方に見えるのが東京都美術館、中央が前庭に設置された巨大なモニュメント

H26 都展8
「希望」、SHさんの作品です

H26 都展2
SKさんの題名は「燈下」

H26 都展5
「春が待ち遠しくて」と題した妻の知人SEさんの絵

H26 都展10
そのほかにも素晴らしい作品が多い都展でした

H26 都展6
上野公園のイチョウもすっかり黄葉しました

H26 都展1
ビアホールでの一杯は堪らない
プロフィール

村 岡 長 治

Author:村 岡 長 治
出自:兵庫県姫路市
現在:埼玉県富士見市
仕事:特定社会保険労務士、行政書士

筑波大学付属駒場高等学校卒業後、早稲田大学理工学部に学ぶが、家業を継ぐため学業途上で帰郷。
現在、川越・ふじみ野・富士見方面で、社会保険労務士・行政書士業をやっています。

「村岡労務行政事務所」のホームページもご覧ください。

両士業の支部内で、勉強会などを持てるといいと思っています。信頼できる同志との連携を深めたい。

お客様とは互いに信頼でき、長続きする関係を築いて行きたい。

趣味は酒、旅行、絵画・音楽・書の鑑賞など。子供たちも独立して、いまは夫婦2人です。

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