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原発放棄で国防への対応が困難に、技術の保持が核抑止力につながる

 (前回のつづき)
 それ以外にも日本が原発エネルギーと離れることに大きな心配があるのです。これを言うのは躊躇があったのですが、あえてお伝えします。実相をよくよくお考えいただきたいと思います。

 戦前・戦中を見ると、日本の航空機製造技術は、その性能から見て世界のトップクラスでした。ことにゼロ戦(零式〈れいしき〉艦上戦闘機)は世界のど肝を抜く性能を誇った。航続距離、速度と機動性、20mm機関砲2門の重装備で米英の戦闘機を寄せ付けなかった。
 そのすごさは、支那事変から太平洋戦争の中期まで「ゼロファイター(Zero Fighter)」と恐れられ、米軍内では「ゼロに遭遇したら、無理に戦わずに帰還してもよい」とまでパイロットに伝えていた時期もあった。この開発元は三菱重工業。中島飛行機でもライセンス生産を行っていた。

 ところが敗戦を機に、日本の飛行機はGHQに全機破壊され、航空機製造会社や大企業の航空機製造部門は解体された。日本の技術を恐れていたのです。
 敗戦十数年を経て、日本にも民間旅客機を製造しようという機運が高まり、日本航空機製造を設立。数々の困難と直面しながら、1965年(昭和40年)、敗戦から20年ぶりに国産初の中型旅客機が就航した。これがターボプロップのYS11です。

 このようにひとたび技術から遠ざかると、元のレベルに戻すのに莫大な日時と費用を要する。まず人材が集まらない。すでに他の仕事で、それなりの重要な地位を占めている。それを、簡単になげうつなどできない相談です。しかも技術はその間にドラスチックな進歩を遂げている。
 北朝鮮と中国、すぐ近くにロシアもある。韓国も、核武装を標榜して立候補する大統領候補がいるほどです。いくつかの調査によると、韓国内では約6割が核保有に賛成している。朝鮮統一がなされたら、韓国も(北朝鮮と一緒になるわけですから)核保有国になるとはしゃいでいる者もいるのですよ。

 日本がいつ核保有国を目指さなければならなくなるか、客観情勢の変化は誰にも分かりません。ここで韓国が核武装したら、日本はどうなるか。アメリカにも日本の核武装を進める論調もある。これはご存知の通りです。
 アメリカがいつまで日本を守ってくれるかわかりませんよ。中国が尖閣諸島奪取を企てていることに対し、「日米安保条約の適用範囲」と明確に言い出したのは、オバマ大統領からでしょう。それ以前は、守るか守らないか、もう一つはっきりしなかった。

 原発再稼働が遅々として進まない日本が大量のプルトニウムを保有することにより、「日本は核保有を目指しているのではないか」という疑いの目を世界から向けられ始めた。中国などは明らかに日本を牽制している。
 2014年3月にオランダ・ハーグで核安全保障サミットが開かれた。同サミットでは、日本が数百㎏にのぼるプルトニウムと高濃縮ウランをアメリカに返還するという合意もなされた。

 ウエブサイト「iRONNA」には次のようにありました。
 「日米原子力協定の有効期間は30年で、次の満期は2018年に迎える。日本が原発を放棄するという決断をした場合、日米原子力協定で認められているプルトニウム保有という特別な権利と、中国への核抑止力の保持という大きなカードを同時に失うことになる」

 現在のこととして言うのではありません。必要な時には、直ちに核開発に取り掛かれる体制を固めておく。これは極めて大事であり、核爆弾をちらつかせ恫喝する近隣国への抑止力にもなるのです。広く国益を考えるなら、現時点では、核武装は損多くして益少ない選択といえるでしょう。ただ、その余地を残しておくべきだというのです。そのためには原発から撤退してはいけない。
 高校時代の同級生に聞いたことがあります。「方針が決まれば、日本はどれぐらいの期間で核爆弾を作ることができるか」。
 彼は専門家です。「現在の技術があれば、1年でできる」と。(つづく)
プロフィール

村 岡 長 治

Author:村 岡 長 治
出自:兵庫県姫路市
現在:埼玉県富士見市
仕事:特定社会保険労務士、行政書士

筑波大学付属駒場高等学校卒業後、早稲田大学理工学部に学ぶが、家業を継ぐため学業途上で帰郷。
現在、川越・ふじみ野・富士見方面で、社会保険労務士・行政書士業をやっています。

「村岡労務行政事務所」のホームページもご覧ください。

両士業の支部内で、勉強会などを持てるといいと思っています。信頼できる同志との連携を深めたい。

お客様とは互いに信頼でき、長続きする関係を築いて行きたい。

趣味は酒、旅行、絵画・音楽・書の鑑賞など。子供たちも独立して、いまは夫婦2人です。

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