種子島宇宙センターと鉄砲館を見学、海蝕洞窟・千座の岩屋もみごと

 屋久島の西之表港から鹿児島本島南埠頭まで1時間55分、連絡船はジェットフォイルなので、昔と比べるとかなり時間が短縮されています。
 日本は海洋王国ですから、本島と離島、離島どうしを結ぶジェットフォイルはなくてはならない存在です。28年ほど前、川崎重工が米ボーイング社の製造・販売権を得て現在まで15隻を製造。ボーイング社の5隻と合わせて20隻が日本で活躍しているそうです。

 航空機のジェットエンジンは、吸い込んだ空気をコンプレッサで圧縮し、燃料と混合して燃焼させた高温高圧ガスを噴射することで推進力としています。
 これに対してジェットフォイルは、海水をジェット流として高圧噴射し、その推進力で水中翼を持つ船体を海上に浮き上がらせ、速度45ノット(時速約83km)で航走させるのです。
 初期のジェットフォイルは、そろそろ船体に耐用年数が訪れようとしています。ところが川崎重工には、今のところ建造を続ける予定はなさそうなのです。5隻程度のロット需要が見込めなければ建造体制を組めないと言っているらしい。ジェットフォイルは連絡船としてだけではなく、災害時にも活躍します。極めて残念と言わねばなりません。

 それはさておいて、宿泊の種子島いわさきホテルはド派手な真っピンクの外装。センスがいいとは言いがたいのですが、どうして、客室も広く全室オーシャンビュー。レストランも窓際が全面ガラスで景観は言うことなし。落ち着いた雰囲気のいいシックなホテルです。
 つい先日まで盆休みでもありたいへん混雑していたらしいが、この日はレストランで顔を合わせたのは私ら2人以外に名古屋からの1組だけ。借り切ったような感覚でした。

 いわさきグループは鹿児島県を中心に、ホテル事業だけではなくバス事業、フェリー事業、高速船運航事業、ゴルフリゾートから白露酒造の酒類製造・販売。その他数限りない事業を手掛けています。
 このグループのホテルは今回の屋久島と種子島しか利用したことはありませんが、従業員の教育もたいへん行き届いている。この日の疲れは生ビールと白露焼酎で癒しました。

 翌日はいよいよ最終日。朝から残暑厳しい晴天でした。
 初めに向かったのが門倉(かどくら)岬。ここから南の喜界島に直線ラインを引くと、岬から海に向かって右手側(西側)が東シナ海、左手側(東側)が太平洋。ここで2つの海に分かれているのです。
 また鉄砲伝来の地でもあります。難破した南蛮船にいたポルトガル人による、鉄炮の実演を見た種子島の島主・種子島時堯が、そのうち2挺を購入し刀鍛冶の八板金兵衛らに命じて研究させた。これが我が国の鉄砲の始まりです。いろんなエピソードが残っていますが、骨子はこんなところでしょう。

 次いで案内されたのは種子島宇宙センター。総面積約970万平方メートルにおよぶ日本最大のロケット発射場です。地球の自転を利用したロケット打ち上げは赤道に近いほど有利らしいが、種子島は日本の最南端ではありません。
 同島より南の小笠原は、センター建設の前年に返還になったばかり。沖縄返還はまだ実現しておらず、日本の主権が及ぶ最南端に近い種子島ということで選ばれたものです。
 世界的には広大な原野に発射台等の施設を建設することが多いのですが、種子島宇宙センターは緑の山の中にあり、発射台はサンゴ礁に囲まれた岬の突端近くに設置されており、その絶景から「世界一美しいロケット基地」と呼ばれているのです。

 このあと「千座(ちくら)の岩屋」に行きました。
 種子島の東海岸は、太平洋の荒波に洗われてできた海蝕岩が見られます。なかでも、波に浸食された奇岩の広がる浜田海浜一帯にある岩屋は種子島最大の海蝕洞窟で、中には千人が座れるともいうことからこの名がつけられたということです。
 洞窟に入ることができるのは干潮時のみで、その前後2時間です。自然が作り上げた美しさは幻想的な雰囲気も漂い、沖合にちらばる岩礁と相まって景観を誇っています。

 鉄砲館もよかったですね。種子島の歴史、民俗、自然を実物資料やジオラマ、写真などで紹介しています。種子島は鉄砲の伝来地であると同時に国内で初めて火縄銃を製作した地です。ポルトガルの初伝来銃をはじめ、国産第1号銃や国内外の古式銃約100点を展示してあります。
 館の管理、運営は西之表市教育委員会社会教育課文化係が行っているということですが、なかなか見ごたえのある展示館でした。

 この日、午後3時発のジェットフォイルで鹿児島本港に渡り、鹿児島空港から羽田まで。あっという間に終わった小旅行でしたが、屋久島も種子島も、来てよかったというのが実感でした。

種子島1
ド派手なピンクの外装、しかし内部はなかなかシック
で落ち着いている。種子島いわさきホテル

種子島1-1
レストランからの景観もなかなかのものです

種子島1-2
夜はプールをライトアップ

種子島2
種子島の最南端・門倉岬に建つ「鉄砲
伝来紀功碑」

種子島3
この門倉岬から右手(西)方向は東シナ海、左手(東)方向は太平洋

種子島4
種子島宇宙センター

種子島5

種子島6

種子島7
宇宙ロケットのエンジンが展示されている

種子島10

種子島15

種子島14
千座(ちくら)の岩屋です。干潮時の前後2時間しか中へ入
れない

種子島16
鉄砲館(上)と展示の鉄砲
種子島12

種子島17

種子島11
恥ずかしながら少年時代にタイム
スリップした小生の写真も1枚
プロフィール

村 岡 長 治

Author:村 岡 長 治
出自:兵庫県姫路市
現在:埼玉県富士見市
仕事:特定社会保険労務士、行政書士

筑波大学付属駒場高等学校卒業後、早稲田大学理工学部に学ぶが、家業を継ぐため学業途上で帰郷。
現在、川越・ふじみ野・富士見方面で、社会保険労務士・行政書士業をやっています。

「村岡労務行政事務所」のホームページもご覧ください。

両士業の支部内で、勉強会などを持てるといいと思っています。信頼できる同志との連携を深めたい。

お客様とは互いに信頼でき、長続きする関係を築いて行きたい。

趣味は酒、旅行、絵画・音楽・書の鑑賞など。子供たちも独立して、いまは夫婦2人です。

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