笑わせてはいけない! 中国・韓国が2次大戦の戦勝国だと?
現在の中華人民共和国(現在、一般に中国と言っていますので、このあとは中国と書きます)は、決して第2次大戦の戦勝国ではありません。ところが中国だけではない、日本軍人として連合国と戦った韓国まで、連合国と同じ戦勝国だというから開いた口が塞がらないというものです。
これは皆さんよくご存じのことです。どうして中国・韓国が戦勝国ではないか、ここで改めて分かりやすく書きたいと思いますので、勘違いしている方たちにぜひ教えてあげてください。当然、ふだん弊ブログに書いている内容と、重なる部分がありますがご了承いただきたい。
2年前、中国が第2次大戦の戦勝国だという国家ぐるみの一大プロパガンダを行いました。覚えていらっしゃるでしょうが、「中国人民抗日戦争と世界反ファシズム戦争勝利70周年記念式典」がそれです。
中国は、自分らが米英仏ソと共に第2次大戦を戦った戦勝国だ、とアピールするのがいちばんの目的だったようです。
日本が第2次大戦に突入したのは、重大な事情がありました。しかしその話に今は触れません。戦争の結果、日本は敗戦国となりました。戦勝国は米英仏ソ中などでした。米英仏は問題ありません。現ロシアは、単に旧ソ連の国名が変わっただけなのかどうか、問題があると私は思っています。だが、ロシアの問題も今は措きます。
とりあえず中国に絞って述べてみたい。
現在の中国は、本来なら戦勝国を名乗ることはできないはずです。第2次大戦の戦勝国は中華民国で、これは蒋介石の国民党政府です。連合国共同宣言に署名し加盟したのが中華民国なのです。
現中国は中華人民共和国を名乗って、中華民国を承継する正当な国家としていますが、当時は毛沢東率いる中国共産党でした。
間違いなく連合国の一員だった中華民国と、中国共産党は覇権を争って戦闘状態でした。1927年から37年まで戦っていましたが、第2次大戦中は休戦していたのです。
共産党を排除して蒋介石が率いてきたのが中華民国、これが今の台湾です。蒋介石は中国共産党に追われて、台湾に逃げた。一方、シナ大陸で中華民国と戦ってきた中国共産党(中共)が今の中華人民共和国になった、この2つはまったく異なる国家だとお分かりだと思います。
当時の中国大陸における国民政府と中共の戦闘は決して内戦ではない。勝った方が覇権を握るわけですが、易姓革命ですから全く別の王朝になる。これは別の国になるということです。最近では宗、元、明、清、中華民国、中華人民共和国。どうですか、どの部分をとっても前の国家を受け継いでいない、まったく違った国であることが分かります。
ケント・ギルバート氏(評論家、弁護士)は著書に書いています。
「中華人民共和国は国連憲章における『敵国』に該当すると解釈することも可能です」と。
中国は「戦勝国だ」と大きな顔をして世界に鎮座しているが、その位置に座るのは中華民国であり、その国と戦って滅ぼした中華人民共和国は「国連憲章にある『敵国』ではないか」というのです。まことに興味深い話です。
中国は自らが日本と戦って勝ったのではないと知っています。いわゆる戦勝国ではない。だから世界に対して戦勝国だと宣伝しなければならない。「嘘も100回言えば本当になる」という中国らしい遣り口です。
そのため2年前に「中国人民抗日戦争と世界反ファシズム戦争勝利70周年記念式典」を挙行した。しかし政治的意味合いが強く歴史を無視しているため、日米はじめ西側主要国の首脳は参加を拒んだ。
ところがベラルーシ、チェコ、カザフスタン、ミャンマー、スーダンなどの元首に交じって、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と韓国の朴槿恵大統領の姿があった。
ここでもプーチン氏のことはしばらく措きます。朴大統領の参加は、ケント・ギルバート氏によると、これは、未だに韓国が「儒教の呪い」から逃れられていない、あるいは「事大主義」から逃れられない象徴的なシーン、と喝破しています。(つづく)
これは皆さんよくご存じのことです。どうして中国・韓国が戦勝国ではないか、ここで改めて分かりやすく書きたいと思いますので、勘違いしている方たちにぜひ教えてあげてください。当然、ふだん弊ブログに書いている内容と、重なる部分がありますがご了承いただきたい。
2年前、中国が第2次大戦の戦勝国だという国家ぐるみの一大プロパガンダを行いました。覚えていらっしゃるでしょうが、「中国人民抗日戦争と世界反ファシズム戦争勝利70周年記念式典」がそれです。
中国は、自分らが米英仏ソと共に第2次大戦を戦った戦勝国だ、とアピールするのがいちばんの目的だったようです。
日本が第2次大戦に突入したのは、重大な事情がありました。しかしその話に今は触れません。戦争の結果、日本は敗戦国となりました。戦勝国は米英仏ソ中などでした。米英仏は問題ありません。現ロシアは、単に旧ソ連の国名が変わっただけなのかどうか、問題があると私は思っています。だが、ロシアの問題も今は措きます。
とりあえず中国に絞って述べてみたい。
現在の中国は、本来なら戦勝国を名乗ることはできないはずです。第2次大戦の戦勝国は中華民国で、これは蒋介石の国民党政府です。連合国共同宣言に署名し加盟したのが中華民国なのです。
現中国は中華人民共和国を名乗って、中華民国を承継する正当な国家としていますが、当時は毛沢東率いる中国共産党でした。
間違いなく連合国の一員だった中華民国と、中国共産党は覇権を争って戦闘状態でした。1927年から37年まで戦っていましたが、第2次大戦中は休戦していたのです。
共産党を排除して蒋介石が率いてきたのが中華民国、これが今の台湾です。蒋介石は中国共産党に追われて、台湾に逃げた。一方、シナ大陸で中華民国と戦ってきた中国共産党(中共)が今の中華人民共和国になった、この2つはまったく異なる国家だとお分かりだと思います。
当時の中国大陸における国民政府と中共の戦闘は決して内戦ではない。勝った方が覇権を握るわけですが、易姓革命ですから全く別の王朝になる。これは別の国になるということです。最近では宗、元、明、清、中華民国、中華人民共和国。どうですか、どの部分をとっても前の国家を受け継いでいない、まったく違った国であることが分かります。
ケント・ギルバート氏(評論家、弁護士)は著書に書いています。
「中華人民共和国は国連憲章における『敵国』に該当すると解釈することも可能です」と。
中国は「戦勝国だ」と大きな顔をして世界に鎮座しているが、その位置に座るのは中華民国であり、その国と戦って滅ぼした中華人民共和国は「国連憲章にある『敵国』ではないか」というのです。まことに興味深い話です。
中国は自らが日本と戦って勝ったのではないと知っています。いわゆる戦勝国ではない。だから世界に対して戦勝国だと宣伝しなければならない。「嘘も100回言えば本当になる」という中国らしい遣り口です。
そのため2年前に「中国人民抗日戦争と世界反ファシズム戦争勝利70周年記念式典」を挙行した。しかし政治的意味合いが強く歴史を無視しているため、日米はじめ西側主要国の首脳は参加を拒んだ。
ところがベラルーシ、チェコ、カザフスタン、ミャンマー、スーダンなどの元首に交じって、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と韓国の朴槿恵大統領の姿があった。
ここでもプーチン氏のことはしばらく措きます。朴大統領の参加は、ケント・ギルバート氏によると、これは、未だに韓国が「儒教の呪い」から逃れられていない、あるいは「事大主義」から逃れられない象徴的なシーン、と喝破しています。(つづく)