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NATOに加盟したドイツの国防、これが本当の集団的自衛権だ

 前回に続き、国連憲章の「敵国条項」についてもう一言。それではドイツの国防はどうなっているのでしょう。この国は北大西洋条約機構(NATO)という軍事同盟に加盟しています。加盟国は2017年現在29ヵ国で、この軍事同盟は、加盟国の領土及び国民を防衛することを最大の責務としているそうです。
 例えばドイツがどこかの国に攻められた場合、すべての加盟国が即時にドイツ防衛のために戦う。もちろん他のどこかの国が攻撃されたとき、ドイツはその国の防衛に他の加盟国と共に戦うことが義務付けられています。

 つまり、NATO加盟国を攻撃した国は、全加盟国を敵に回さなければならない。これが大きな戦争抑止力になるのです。このような集団的自衛権にはリスクもあるがメリットも大きい。メリットは自国がどこからか攻められたとき、他の二十数か国がともに戦ってくれる。リスクは、ほかの国の戦争にもはせ参じなければいけないということでしょう。
 現在の日本のように、一朝有事には助けてほしい。しかし他国の戦争に巻き込まれるのは御免だ。世界ではこんなわが身勝手が通用するはずがないのです。

 一方、日本の防衛は大きい部分を日米同盟に頼るしかありません。尖閣問題が日米安保条約の対象になるかどうか。これが大問題になるのは、日本人が自分の力で守れないからです。尖閣問題も、アメリカにYESといってもらえればありがたいには違いありません。いざというとき頼れるのはアメリカ以外にはないのですから。
 しかしアメリカが日本に肩入れするためには、その時点で連邦議会を開催して賛同を得なければならない。しかし「いざというときはアメリカに守ってもらえばいい」として、自ら血を流して戦おうとしない日本人のために、議会が同胞の血を流してまで助けようとするとは到底考えられない。

 米軍の日本駐留に反対の声も多いが、就任当時のトランプ大統領のように、「日本は自分で守ればいい。米軍に守ってほしければ費用を全額出せ」(主旨)との声が大きくなったらどうする。さらに米軍が手を引いたら、まさに中国の思うつぼではないですか。
 いまや一部の連中が言うような、「日本は戦力を持ってはいけない」「非武装・中立でやっていけ」など、夢物語を話している時期ではない。危機は目睫の間に迫っているのですよ。
 
 スイスは「永世中立国」として、200年以上も戦争をしていない世界で唯一の国家です。しかし以前もこのブログに書きましたが、実は強大な軍事力を持っています。そのうえで、「他国の侵略を受けた場合は徹底抗戦する」と宣言し、もし敗れることがあるなら道路、橋梁、発電所、ダムなどあらゆる施設を爆破し、侵略者には一切メリットを与えない仕組みになっているのです。

 国民皆兵で全員に徴兵の義務があり(女子は任意)、60歳まで予備役として登録される。一朝有事には直ちに軍に復帰することが求められ、そのために各家庭に小銃が支給されている。さらに家庭には、他国に侵略されたときはどのように対処するべきかという、「民間防衛」の本が配布されているという。

 高速道路も、ドイツのアウトバーンがいざとなったら戦闘機の離着陸に利用できるように、数千メートルの直線コースを設けているのは皆さんご存知だと思いますが、確かスイスも同じような考えのもとでつくられていたはずです。有事には高速道路の中央分離帯を直ちに格納し、立派な滑走路として使用できるのです。
 どうですか。これが自らの手で平和国家を建設した国の姿なのです。
 
 作家の百田尚樹氏が次のように述べています。
 「第二次世界大戦が勃発したとき、スイスは『領空侵犯する飛行機は枢軸側・連合国側を問わず撃ち落とす』と宣言し、実際に200機以上の飛行機を撃墜あるいは強制不時着させている。その代償としてスイス空軍も200機以上の飛行機を失い、空軍はほぼ壊滅した。しかしヨーロッパ中が火の海となった戦争から領土は守られた。スイスは平和というものはどうやって維持していくものかを知っているリアリティの国といえる」

 まことにその通りですね。ちなみに中国の年間軍事費は、日本のおよそ6倍です。日本人がよくよく考えなければならない現実が迫っているのです。
プロフィール

村 岡 長 治

Author:村 岡 長 治
出自:兵庫県姫路市
現在:埼玉県富士見市
仕事:特定社会保険労務士、行政書士

筑波大学付属駒場高等学校卒業後、早稲田大学理工学部に学ぶが、家業を継ぐため学業途上で帰郷。
現在、川越・ふじみ野・富士見方面で、社会保険労務士・行政書士業をやっています。

「村岡労務行政事務所」のホームページもご覧ください。

両士業の支部内で、勉強会などを持てるといいと思っています。信頼できる同志との連携を深めたい。

お客様とは互いに信頼でき、長続きする関係を築いて行きたい。

趣味は酒、旅行、絵画・音楽・書の鑑賞など。子供たちも独立して、いまは夫婦2人です。

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