取り立ててめでたくもない喜寿の宴? 初夏のXIV蓼科で命の洗濯

 10・11日の両日、一泊で蓼科高原(長野県)へ行ってきました。同行したのは妻と息子。私はこの6月、喜寿を迎えます。若い時からこんなに長生きをするつもりはありませんでしたので、少々戸惑っています。
 そんな中、「喜寿を迎えるんだからどこか行こうよ」という妻の誘いと、前立腺がんに罹患して治療方針も確立していない状態の私ですが、もし身罷(みまか)った場合の心構えを、倅にわからせておきたいという思いもありました。

 ただ私自身は、加齢による身体能力の低下は無視できませんが、気持ちは軒昂たるものがあります。倅に対して言いたかったことは、しっかりせよということと、もし私を亡くした後は、母親の気持をしっかり支えていけということだけです。
 取りあえず住まいはありますし、当分は食べてもいかれるでしょう。倅に対しては、腹構えを促しただけ。当然のことを説かれたわけですから、異を唱える余地はなかったようです。

 今回、宿泊したのはリゾートホテル「エクシブ蓼科」。実は同じ(株)リゾートトラストのホテルで近場のXIV「箱根離宮」か「湯河原離宮」を希望したのですが、日にちが切迫していたこともあり、土・日は無理でした。
 「XIV初島クラブ」(熱海)も候補に挙げましたが、予約をお願いした方の「あんまりお勧めできない」という話で取りやめ。倅の仕事の都合もあり、ほかの日程に決め難く、蓼科になったのです。

 残念なことに関東甲信も7日に梅雨入りしました。
 妻も私も、実は大変な「晴れ人間」でした。2人で旅行に行って雨に降られたためしがなかった。前日まで雨の予報でも、当日は晴れあがったのです。
 過去形で述べたのは、妻は6年前に脳出血で倒れいまだに後遺症に悩んでいます。私は今年1月に前立腺の手術をして体調もすぐれない。晴れ人間たちの神通力(?)も徐々に衰えてきたようです。

 天気予報では10日の蓼科高原は雨。この日、チェックインの時間より少し早くホテルに到着、北八ヶ岳ロープウエイの山麓駅までタクシーで20分ほどでした。山頂まで行ったのですが、小雨が降り出したのでさっさとホテルへ戻った。
 部屋はスイート。90㎡を超える広々とした間取りで、リビングにベッドルームと和室が接している。バスルームにはジェットバスとともにテレビも設置、バルコニーはサンルームです。倅は部屋の広さに驚いていた。

 部屋のテーブルには、ホテルの手配を依頼した方から手紙と、銘酒「菊姫」のボトルが置いてありました。私への喜寿を祝う言葉と、「このお酒はお部屋でも、夕食時にレストランへ持ち込んでも、召し上がっていただけます」と書き添えてあった。
 ホテルからは、「‥‥オーナー様よりお酒が届いております。レストランで召し上がっていただくこともできますので、‥‥お楽しみください。エクシブ蓼科スタッフ一同」と書いたカードがあった。「オーナー様」とは、ホテルの手配をしてもらったホテル会員権の所有者のことらしい。彼女にお礼のメールをして、恐縮しながら直ちに3人で乾杯。

 大風呂で疲れを癒した後は夕食。この日は会席料理を予約していた。
 体調がすぐれないといっても、ビールが実にうまい。ことにC型肝炎ウイルスを駆除してからは、前よりいちだんと美味いのです。困ったものだ。飯は私が食さない分を、倅が健啖家ぶりを発揮した。
 日本画家の横山大観翁は後半の50年ほとんど米飯を摂らず、食事は酒と肴(少量の野菜)だけで済ませていたという。たまに食べる時も1粒2粒と米粒を数えるほど。しかし90歳で天寿を全うする2年ぐらい前までは、毎日1升酒を飲んでいたらしい。
 比べるのは恐れ多いが、臨終の近くまで「うまい酒」を飲めるのは何ともうらやましいではありませんか。あやかりたいものです。
 
 今年は正月に有馬温泉へ行ったあと、日大板橋病院で手術をしたので、しばらくはどこへも出かけられなかった。高校時代の恩師の米寿の祝賀会にも行けなかったのが心残りでした。今回は倅を「諭す」という心算だったが、自分が「癒された」感じでした。

 翌日は朝から「梅雨(つゆ)の晴れ間」の超快晴。ホテルの敷地内は歩くにはあまりに広すぎます。しかしその一隅の林の中を、蝉時雨(せみしぐれ)を浴びながら散策しました。まだ蝉の季節には早いと思ってホテルの職員に聞くと、春蝉(はるぜみ)といって、松林に生息し晩春や初夏に成虫になる蝉だという。
 蓼科高原には野生のシカも棲息している。しかしウサギはいないらしい、キツネに食われてしまうからだとか。

 わずか1泊の旅行でしたが、帰ってきて疲れ果てたというのが実感でした。2泊にした方が、あるいは楽だったのか。体力が落ちているのですね。これからは出かける前、少しは身体を鍛えて? おかなければと感じた旅でした。

蓼科1-4

蓼科1-3
北八ヶ岳ロープウエイ、上の写真は山麓駅

蓼科1-11

蓼科1-15

蓼科1-2
妻とせがれを同行してXIV蓼科へ

蓼科1-5
部屋には銘酒「菊姫」が待っていた

蓼科1-8

蓼科1-7
翌朝、いつもながらビールが美味い。困ったものだ

蓼科1-9

蓼科1-10
春蝉の鳴き声を浴びながらホテルの庭を散策

蓼科1-16野生のシカ (2)
野生のシカの姿も見えた
プロフィール

村 岡 長 治

Author:村 岡 長 治
出自:兵庫県姫路市
現在:埼玉県富士見市
仕事:特定社会保険労務士、行政書士

筑波大学付属駒場高等学校卒業後、早稲田大学理工学部に学ぶが、家業を継ぐため学業途上で帰郷。
現在、川越・ふじみ野・富士見方面で、社会保険労務士・行政書士業をやっています。

「村岡労務行政事務所」のホームページもご覧ください。

両士業の支部内で、勉強会などを持てるといいと思っています。信頼できる同志との連携を深めたい。

お客様とは互いに信頼でき、長続きする関係を築いて行きたい。

趣味は酒、旅行、絵画・音楽・書の鑑賞など。子供たちも独立して、いまは夫婦2人です。

リンク
カレンダー
03 | 2018/04 | 05
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -
最新記事
最新コメント
カテゴリ
最新トラックバック
月別アーカイブ
訪問者数カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR