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延命治療の悲惨さをご存知ですか? 「日本は長寿国」と誇れますか?

 かなり若いころから、私は無理をして命を永らえることはしたくないと思ってきました。例えばがんを患っても、手術やその他の治療をすれば、好結果が得られるようならもちろんやるべきでしょう。考えなければいけないことは、「延命治療」だと思うのです。どうして日本の医療機関では、簡単に延命に向かっていくのでしょう。昔から私は妻と、片一方が先に倒れても、延命だけの治療は絶対に拒否しよう、と申し合わせています。

 延命治療とは言うまでもありませんが、快復の見込みがない死期の迫った患者に、人工呼吸器や心肺蘇生装置を装着したり、点滴や胃瘻(いろう)で水分や栄養補給をして生命を維持するだけの治療です。
 今や日本人の 2人に1人が、がんになるといいます。しかし、がんに対する治療法も進み、早期治療を行うと 8割が治癒するそうです。末期がんになると緩和ケアに移行することを目指す医療機関も増えてきたようです。緩和ケアとは、苦痛をやわらげることを目的に行われる医療的ケア。私は大いに賛同します。

 すぐに思いつく、私が絶対にやりたくない延命治療は「人口透析」です。これにはいくつか種類があるのですが、多くは血液透析と呼ばれる方法です。ダイアライザーという機械を使って、血液をきれいにして身体の中に戻すのです。
 透析は始めるとだんだん回数が増えますが、決して腎機能が回復することはありません。週1回から始め、最後週3回になるころには、1回4~5時間。もう体はボロボロですよ。これは生涯続けなければいけない。

 費用はどれぐらいかかるかご存知ですか。月に50~60万円。年間600万円以上です。健康保険が適用されて3割負担として年180万円。毎月15万円です。きっちり払える人が何割いるでしょうか。
 そこで実際には、身体障害者1級ということで無料になっています(自治体によって多少の違いがあるようです)。透析の費用は国家が負担しているのです。透析患者は30万人余と言われています。少なく見積もっても2兆円ほどの金額を毎年負担してもらっているのですよ。

 あくまでも私の意見としてお読みください。
 日本人の平均寿命は男性もついに80歳を超え、女性は87歳です。世界でもトップクラスで、その数字だけを眺めて「日本人は世界有数の長生きだ」と思うのは間違いではありません。しかしどういう状況で長生きなのか、その実態を見なければいけないでしょう。

 意識のない患者にチューブで栄養を送り続ける胃瘻、自力で呼吸できない患者を生存させる人工呼吸器…。そういった機械に頼って、何ら自発活動もできないまま生かされている人々が、“平均寿命”を引き上げている現状から目を背けてはなりません。
 人工透析患者の問題も、国民自身が真剣に考えなければならないことではありませんか。

 皆さんは「健康寿命」という言葉をご存知だと思います。これは健康上の制限がない状態で、日常生活を送れる期間のことです。要支援とか要介護ではない、「自分のことは自分でできる」期間と考えていいのでしょう。
 ところがこの健康寿命と平均寿命の差が最も大きいのが日本です。日常生活に制限のある「不健康な期間」が長いということです。

 厚労省によると、平成25年の平均寿命と健康寿命の差は男性が9.02歳、女性が12.40歳です。
 この差はアメリカでは平均8.0歳、イギリスは7.6歳、ドイツは6.9歳。これでも本当に日本が「長寿国」だと誇れるのでしょうか? 寝たきりになり、機械等で無理やり生かされている人がいかに多いか、という数字でもあるのです。
 この両者の差を縮めることが、国の目標にもなっています。
プロフィール

村 岡 長 治

Author:村 岡 長 治
出自:兵庫県姫路市
現在:埼玉県富士見市
仕事:特定社会保険労務士、行政書士

筑波大学付属駒場高等学校卒業後、早稲田大学理工学部に学ぶが、家業を継ぐため学業途上で帰郷。
現在、川越・ふじみ野・富士見方面で、社会保険労務士・行政書士業をやっています。

「村岡労務行政事務所」のホームページもご覧ください。

両士業の支部内で、勉強会などを持てるといいと思っています。信頼できる同志との連携を深めたい。

お客様とは互いに信頼でき、長続きする関係を築いて行きたい。

趣味は酒、旅行、絵画・音楽・書の鑑賞など。子供たちも独立して、いまは夫婦2人です。

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