金正男氏をマレーシアで殺害、金正恩氏の指示による工作員の仕業か?

 金正男(キムジョンナム)氏が13日午前、マレーシアのクアラルンプール国際空港でマカオへ出発直前に殺害された。北朝鮮の工作員による疑いがあるという。金正男氏は北朝鮮の故金正日(キムジョンイル)氏の長男。本来なら現在の金正恩(キムジョンウン)氏に代わって、北朝鮮の最高指導者を務めているはずの人物です。
 この暗殺事件、北朝鮮の国家がらみ犯罪であるかどうかはしばらく置くとして、大きな力による考え抜かれた犯行であることは明らかでしょう。

 実はこの問題、遠からず実行に移されるのではないかと私は考えていました。金正恩にとっては、金日成(キムイルソン)、金正日の血筋を継ぐ兄弟が自分以外に存在することが、最大の脅威だからです。
 今回の事件が金正恩の指令だとは明らかになっていませんが、正恩氏の指示か、正恩氏の意向を忖度した、例えば国家安全保衛部(北朝鮮の秘密警察)などの「親分の機嫌取り」の先走り行動ではないでしょうか。私はどちらかに間違いないと考えています。

 北朝鮮が国家(?)として存在することは中国にとっては最重要です。
 消極的な意味からいえば、北朝鮮状勢が緊迫し混乱に陥って難民が中朝国境に押し寄せてくる事態になることが、具体的かつ現実的な脅威です。難民が流入してくれば、朝鮮族が多く住む地域に北朝鮮の人民が押し寄せて政治的不安定が増大し、それに伴う経済危機が大きな不安を呼ぶ。

 もっと積極的な面から考えると、北朝鮮は中国にとって「朝鮮半島に配備されている米軍への防壁」です。北朝鮮の崩壊や朝鮮半島統一で、38度線以北に米軍が展開するような事態は何としても避けなければならない。
 また日本(ということは同時に同盟国のアメリカも含め)と対峙しなければならない事態になったとき、中国にとって緩衝地帯として北朝鮮が大きな働きをすることになる。そのためには北朝鮮の崩壊を防ぎ、同時に中国の影響力が及ぶようにしておく必要があるということです。

 最近、北朝鮮が問題を起こすと国際社会が中国に対し、「責任ある大国」として北朝鮮の行動を是正するよう求める傾向にある。こんな声に対し以前は、「中国の北朝鮮に対する影響力はそれほど大きくない」と弁解をしてきた。
 だが中国が行なっているエネルギーや経済支援を引き締めれば、北朝鮮は大打撃を受けることは間違いない。それでも北朝鮮への支援をやめられないのは、前述したごとく中国にとっては、北朝鮮崩壊への脅威があるからです。しかも崩壊の後は、朝鮮半島で米(韓)と中が直接向き合うこととなる。

 しかも北朝鮮は、これまでほど中国に従順ではなくなってきた。中国が難色を示す原爆実験を繰り返す。しかもその時期や規模もどうやら中国と緊密に連絡を取っているとは思えない。
 当然、中国にとっては北朝鮮の金正恩氏を何とかしなければいけない。「狂犬のような青年」をどうするか。核兵器さえ持てば、周辺国は「ひれ伏す」と思っているから、なんとも幼稚だが反面きわめて危険な世間知らずの青年でもある。

 誰もが思いつく最良の策は、やり方の如何はさておき、金正恩を誰かと入れ替えることではないでしょうか。(つづく)
プロフィール

村 岡 長 治

Author:村 岡 長 治
出自:兵庫県姫路市
現在:埼玉県富士見市
仕事:特定社会保険労務士、行政書士

筑波大学付属駒場高等学校卒業後、早稲田大学理工学部に学ぶが、家業を継ぐため学業途上で帰郷。
現在、川越・ふじみ野・富士見方面で、社会保険労務士・行政書士業をやっています。

「村岡労務行政事務所」のホームページもご覧ください。

両士業の支部内で、勉強会などを持てるといいと思っています。信頼できる同志との連携を深めたい。

お客様とは互いに信頼でき、長続きする関係を築いて行きたい。

趣味は酒、旅行、絵画・音楽・書の鑑賞など。子供たちも独立して、いまは夫婦2人です。

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