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男系男子で皇位を受け継げる今、野党はなぜ女性の皇位継承を目論むか

 (前回のつづき)
 それはさておき、いつごろからか言われ始めた染色体の問題がある。
 その説によると、人間は22対の常染色体と一組の性染色体を持っている。性染色体は女がXX、男がXYらしい。生まれる子が男の場合、必ず父親のY染色体を受け継いでXYになる。生まれたのが女の子の場合はXXである。これを両親から受け継ぐ。
 そして彼らは言う。
 「日本の皇室では少なくとも、そして知りうる限り、千数百年にわたり、ほとんど同じYが受け継がれている。Xや常染色体上の遺伝子は交差などによってばらばらになるなど、世代を経るごとに変化するのに対し、Yの遺伝子はしっかりと継承されているのだ」。(神武天皇以来とすると、天皇即位から2千6百79年になるが?)

 そして彼らは必ず言う。
 「これが万世一系の拠りどころだ」と。万世一系とは、永久に同一の血統・血筋が続くこと。特に日本の皇室・皇統をさす。ここでまた疑問が湧いてくる。「万世一系」という言葉はいつから使われたのか。
 慶應(明治の前)3年(1867年)10月、岩倉具視が、「王政復古議」に「皇家は連綿として万世一系礼学征伐朝廷より出で候」と指摘した。これが万世一系の語の初出とされる。

 そこでまたまた疑問です。
 慶應年間に(日本だけではなく世界で)染色体の研究が進んでいたことを私は知らない。だからY染色体を万世一系の「拠りどころ」というのは違和感がある。万世一系に異を唱えるのではない。ただ性染色体が、万世一系の「よりどころ」だとなると、「後出し」だろうと言わざるを得ない。

 しかしここで、前回のブログに書いた百地章日本大学名誉教授の言葉を考えてください。
 「(女性天皇が誕生した場合)女性天皇が民間人の男性と結婚し子供が生まれれば、その子供は民間人の家系に属する人だと見られてしまう。そのこどもが天皇になれば、今とは違う『皇室』になって正当性が失われる」
 これは中国などで数千年繰り返してきた易姓革命なのです。社会体制の根本改革を経ず、単なる王朝の断絶を意味する。次に出現したのは以前と別の王朝だということになる。

 昔の人は性染色体など知りませんが、家督相続は長男にさせていました。明治に成文化した旧民法においても同様です。次男が独立したときは、長男が本家、次男が分家になるのでしたね。女の子は嫁いだ先の籍に入る。
 今度は長男の家で、やはり長子が家督を相続する。
 現在の考え方から言えば批判されるかもわからない。しかし昔の人は本能的になのか、経験からなのか、一家の命を継いでいくのが男性、中でも長男だと思って(あるいは感じて)いたのではないかと私は考えます。

 性染色体の問題は、皇統に唯物論を持ち込むように感じて私は感心しません。
 現在、私には断定する知識がありません。しかしもしY染色体が神武天皇以来現在の皇室の男性に連綿と伝わってきたとすると、それは具体的にどういう状況が伝承されてきたのか。
 Y染色体が伝わってきたとして、伝わらない場合とどこがどう違うのか。私同様ほとんどの人が知らないのではないか。しかしそれをわからしてどうするのか、という問題もある。

 今は喜ばしいことに、秋篠宮家に悠仁さまが誕生された。女性天皇、女系天皇をあえて考えなければならぬ時ではないでしょう。
 麗澤大の八木秀次教授は、「男系でつながってきた天皇がいたからこそ今の日本がある。男系男子で皇位を受け継ぐ方法があるなら、伝統を続けていくべきではないか」と言われているが、私も全く同じ意見を持ち合わせている。
 立憲民主党と国民民主党の野党2党が、女性へ皇位継承資格の拡大を今回の選挙公約に盛り込んでいるとは、まことに理解に苦しむと言わざるを得ない。(おわり)
プロフィール

村 岡 長 治

Author:村 岡 長 治
出自:兵庫県姫路市
現在:埼玉県富士見市
仕事:特定社会保険労務士、行政書士

筑波大学付属駒場高等学校卒業後、早稲田大学理工学部に学ぶが、家業を継ぐため学業途上で帰郷。
現在、川越・ふじみ野・富士見方面で、社会保険労務士・行政書士業をやっています。

「村岡労務行政事務所」のホームページもご覧ください。

両士業の支部内で、勉強会などを持てるといいと思っています。信頼できる同志との連携を深めたい。

お客様とは互いに信頼でき、長続きする関係を築いて行きたい。

趣味は酒、旅行、絵画・音楽・書の鑑賞など。子供たちも独立して、いまは夫婦2人です。

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