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マスコミは「年金」の誤解を招く報道をやめるべきでは…

 金融庁は3日、人生100年時代を見据えた資産形成を促す報告書をまとめ、発表しました。長寿化によって会社を定年退職した後の人生が延びるため、95歳まで生きるには夫婦で約2千万円の金融資産が必要になるとの試算を示したのです。
 公的年金制度だけに頼る生活設計だけでは、将来において生活資金が不足する可能性に触れ、別の資産運用を強調したものです。

 テレビ局のいくつかはさっそくこの問題を取り上げて大盛り上がりです。道行く人に聞いていた。
 「政府は年金だけでは生活できないと言っているが、あなたはどう思いますか?」
 「働き世代が少なくなっているから、1人で支えるお年寄りが多くなりすぎる、あなたはこの制度をどう思いますか?」

 まったくくだらない質問です。「年金」だけの収入で、十分生活できると思っている人がどれほどいるでしょう。
 それより「入るを量りて出ずるを制す」という言葉を知っていますか。その意味は収入を計算して、それに見合った支出を心がけよということこと。これを若い人には教えてあげてほしい。

 年金には大きく分けて国民年金と厚生年金(共済年金を含む)があります。
 金融庁の発表は、学校を卒業して定年まで会社に勤めた場合、老後の生活資金は、厚生年金だけでは毎月5万円ほど不足するということらしい。月26万円ほどの生活費を見込んでいるようです。

 一方国民年金はどうか。40年支払ってフルペンション受け取っても、6万5000円ほどでしょう。これじゃ5万円プラスしても焼け石に水、こんな「額」で、老後の豊かな生活を期待している人はいない。
 年金をどれぐらいもらえるか、将来の生活費のどれぐらいを占めるかは、およそのところはだれでも考えているのではありませんか。

 しかも年金には、国家が負担してくれる額が大変多い。厚生年金の保険料は会社が半額負担してくれているのです。3号被保険者(専業主婦など)の国民保険の保険料は政府の全額負担ですよ。ついでに言えば、けんぽ協会の健康保険被扶養者の保険料も同じです。
 ところが無知な主婦は、「うちのお父さんが、私らの保険料もきっちり払ってくれてるから…」と恥ずかし気もなくいう。国に対する感謝のカケラもない。

 テレビ局によるかもしれませんが、悪い扇動をする局があるものですね。若い人は答えてましたよ。
 「年金は信用できない。やめたいから、掛けた(支払った)保険料を返してほしい」
 「やめたら返金する」などという法令はありませんが、私なら言ってやりたい。「わずかな保険料を返してもらってどうするの。その場合、将来自分で生活費を100%賄わなければならないよ。できるの? できない場合、生活保護を申請するのに葛藤はないのかね?」

 そもそも保険料の支払いは預金ではありません。世代間扶養です。これは受給世代の年金給付費を、その時の現役世代の保険料負担で賄う仕組みをいいます。
 親が子供を扶養してきた。今度は成長した子が親の面倒を見る。親を扶養した金を返せと言いますか。今度は自分が子供の世話になるかもわからない。あくまでもたとえですが、仕組みはわかりますね。
 マスコミは興味本位ではなく、もっと正確に報道してもらいたいものです。
プロフィール

村 岡 長 治

Author:村 岡 長 治
出自:兵庫県姫路市
現在:埼玉県富士見市
仕事:特定社会保険労務士、行政書士

筑波大学付属駒場高等学校卒業後、早稲田大学理工学部に学ぶが、家業を継ぐため学業途上で帰郷。
現在、川越・ふじみ野・富士見方面で、社会保険労務士・行政書士業をやっています。

「村岡労務行政事務所」のホームページもご覧ください。

両士業の支部内で、勉強会などを持てるといいと思っています。信頼できる同志との連携を深めたい。

お客様とは互いに信頼でき、長続きする関係を築いて行きたい。

趣味は酒、旅行、絵画・音楽・書の鑑賞など。子供たちも独立して、いまは夫婦2人です。

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