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牛や豚を食いながら捕鯨国を敵視する、米英の身勝手さが我慢ならない

 (前回のつづき)
 クジラのさまざまな利用法について書いてきましたが、今ひとつ、多くの方が知っておられるからくり人形の歴史を書いてみましょう。ご存知ない方は改めて、日本人の知的レベルの高さに驚かれるに違いありません。これは日本におけるロボット製作のルーツともいえるでしょう。

 江戸時代に、「茶運び人形」というのがあったのを知っておられると思います。
 からくり人形の一種で、人が人形の持つ茶托(ちゃたく)に茶碗(ちゃわん)をのせると、歯車が回転して人形が前進する。客人の前まで来た時、客人が茶碗を取ると止まる。
 茶を飲み終えた客が茶碗を茶托に戻すと、ここで人形は180度方向転換をして、もと来た道を茶を入れた人のほうまで戻るのです。

 この人形、人が手を放しても動くということは動力が必要になります。その動力には「ゼンマイばね」と「歯車」が使われていました。歯車の原料は木の薄板を張り合わせて使いました。柾目の板を使うと、角度によって歯車の歯が折れやすい。そこで板の角度を変えて張り合わせることにより、歯が折れることを防いだのです。

 ところでゼンマイには何を用いたと思いますか。江戸時代はクジラの髭(ひげ)を使ったのです。髭の弾力性に目を付けたのですね。しかしこのゼンマイは金属(鋼)とは違うので長時間、巻いたままにすると弾力性が落ち、ゼンマイが戻りにくくなる。そこで普段はなるべく戻しておくらしい。
 現在よく知られる茶運び人形は、寛政9年(1796年)に出版された細川半蔵の著書である『機巧図彙』(きこうずい、からくりずい)の記述を元に復元されものだという。
 このように、日本人がクジラに感謝しながら、その体すべてを余すところなく利用したことがよくわかります。

 映画「ザ・コーヴ」の公開以降、和歌山県太地町の追い込み漁が反捕鯨団体の強い反発を受けるようになりました。毎年漁期になると国外から外国人活動家が同町に抗議のため訪れ、漁業関係者との間でトラブルが発生している。反捕鯨団体の過激な活動家が漁具の破壊や暴行などの不法行為で逮捕される事件も発生しています。
 私自身はことに鯨食を好むわけではありません。何年か前、渋谷Bunkamuraへ絵を見に行ったついでに、有名な「Kや」へ行ってみました。40年ぶりぐらいで、懐かしさもあって寄ったのですが、改めて食べてみたところ「もういい」という感じでした。
 ただ、自分らは牛や豚をたらふく喰らいながら、捕鯨国家を敵視する白人連中が気に入らない。シーシェパードなんかはアイスランドやノルウェーの捕鯨船を体当たりで沈没させるなど過激な行動で知られ、南極海では日本の調査捕鯨戦船にも執拗な妨害を繰り返してきた。

 クジラは世界で80種類以上確認されているそうですが、絶滅の危機に瀕している種類もあれば、増えすぎている種類もあります。日本は、シロナガスクジラのように絶滅の危機に瀕した鯨類の保護を強く支持しています。しかしミンククジラなどは増えすぎて、漁業資源を食い荒らしているという。
 IWCの科学委員会はザトウクジラは年に約10%の割合で増加していることを承知しているらしい。このため、ザトウクジラを極少数捕獲しても悪影響を及ぼすことはないと考えられている。

 さらに、捕鯨とホエール・ウォッチングは互いに相手を排除するものではありません。日本、ノルウェー、アイスランドにおいては、ホエール・ウォッチングと鯨の捕獲の両方が受け入れられており、これら双方の活動は、鯨が永久に存続していくように健全で豊富な鯨資源を維持する、という同じ目標を共有しているのです。
 そもそも最大の捕鯨国は米英でした。鯨油を取る必要がなくなったからと、捕鯨国を敵視するなど恥ずかしくはないのか。私はそんな米英の身勝手さが我慢ならないのです。(おわり)

茶運び人形
茶運び人形。茶托に茶碗を載せ
ると客の前まで運び、飲み終え
た茶碗を戻すと、茶を入れた人
の前まで帰ってくる
プロフィール

村 岡 長 治

Author:村 岡 長 治
出自:兵庫県姫路市
現在:埼玉県富士見市
仕事:特定社会保険労務士、行政書士

筑波大学付属駒場高等学校卒業後、早稲田大学理工学部に学ぶが、家業を継ぐため学業途上で帰郷。
現在、川越・ふじみ野・富士見方面で、社会保険労務士・行政書士業をやっています。

「村岡労務行政事務所」のホームページもご覧ください。

両士業の支部内で、勉強会などを持てるといいと思っています。信頼できる同志との連携を深めたい。

お客様とは互いに信頼でき、長続きする関係を築いて行きたい。

趣味は酒、旅行、絵画・音楽・書の鑑賞など。子供たちも独立して、いまは夫婦2人です。

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