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児童虐待に見る男の本能と女のサガ、児相と警察のより強い連携を!

 東京・目黒区で5歳の女の子が死亡。ケガをさせて放置・死亡させた、と警視庁が両親を逮捕しておよそ1ヵ月が経ちました。保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕されたのは、無職の船戸優里容疑者と夫の雄大容疑者。警視庁によると、2人は今年1月から3月にかけ自宅アパートで、雄大容疑者の暴行によって衰弱していた5歳の長女・結愛(ゆあ)ちゃんを放置し、死亡させた疑いがあるということです。妻の優里容疑者は夫の歓心を買うため暴行を見逃し、さらには加担していたらしい。

 5歳の結愛ちゃんは、平仮名を練習している途中だったそうです。親に虐待されながらその気持ちをノートに書きつづっていたが、涙なくして読めませんでした。
 「もうパパとママにいわれなくても しっかりとじぶんからきょうよりもっともっとあしたはできるようにするから もうおねがい ゆるして ゆるしてください おねがいします
 ほんとうにもうおなじことはしません ゆるして きのうぜんぜんできてなかったこと これまでまいにちやってきたことをなおします」

 両親は1月下旬ごろから、結愛ちゃんに十分な食事を与えずに栄養失調状態に陥らせ、2月下旬ごろには結愛ちゃんが衰弱して嘔吐するなどしたにもかかわらず、虐待の発覚を恐れて病院を受診させることをせずに放置。3月2日に低栄養状態などで起きた肺炎による敗血症で死亡させたという。
 雄大容疑者は以前にも結愛ちゃんを殴るなどし、ケガをさせたとして既に逮捕・起訴された経歴があるという。

 この家は以前、児童相談所の指導を受けていました。2016、17年と2度にわたり、結愛ちゃんが一時保護をされたこともあった。保護解除後の2017年8月に再度虐待のあざが発見された。その後、住居地の香川県は保護の必要なしと判断。引っ越した東京では今年2月に品川児童相談所が目黒の住居を訪問したが会えなかったらしい。
 虐待がばれるのを恐れた両親が隠したと思われるが、この時、無理にでも会う方法がなかったのか、何とも痛ましい思いに駆られます。

 結愛ちゃんは父親の実子ではなかった。母親が別の男性との間に設けた連れ子だった。正論8月号に八木秀次・麗澤大学教授が掲載している文章から一部を引用してみたい。
 「動物の本能として、自分の遺伝子を残そうとする。自分の遺伝子を持たない別の男性の子供は敵でしかない。動物によっては別のオスの子供は殺すという」
 「10代での安易な性行為。その結果の妊娠、結婚、結婚生活の破綻。離婚、新しい出会い、妊娠、再婚という流れを辿っている若者は少なくない。そして、このサイクルこそがオスの本能を刺激、児童虐待を生じさせている。こうした現実を無視した再発防止策はあり得ない」
 この言葉の意味は深いのではないでしょうか。

 私は動物の生態に興味があるので、テレビなどで見ることが多い。例えばライオンは成獣のオス1~4頭、メス5~6頭と、多数の子たちで群れを作っています。その群れの中で育ったオスライオンは、やがて群れを追い出されて放浪を始める。これをハナレオスというらしい。
 ハナレオスは適当な群れを見つけると戦いを挑む。もし勝利するとその群れの君主になる。そこで悲劇が生まれる。その群れの子ライオンは、前の君主の遺伝子を受け継いでいる。新しい君主にとっては邪魔者でしかない。時には皆殺しにしてしまう。

 この残酷なライオンの子殺しは、長い間その理由が解明されていなかったが、やはり種の保存にとって重要なことであるらしい。
 「乗っ取られた群れのメスは、子どもを失うことによって発情が起きます。というのは、哺乳・育児中のメスは本来発情しませんが、子どもへの哺乳が止まることでホルモン分泌が変わるのです。そうすると、群れでは前のオスよりもさらに強い遺伝子を受け継ぐ子どもが生まれることになります」(獣医師、北澤功先生の話)とのこと。

 また正論7月(先月)号に長谷川三千子氏(埼玉大学名誉教授)と竹内久美子氏(動物行動学研究家)の対談が掲載されていたのを思い出した。
 人間はちょっと特殊で、おなかに赤ちゃんがいるとき以外、排卵期でなくても発情して受け入れられる。チンパンジーのメスは乳飲み子がいて授乳している間は発情も排卵も止まるという。
 だからチンパンジーの世界でボスが交代すると、新ボスはメスが抱く元ボスとの間の子ザルを次々殺していく。子を失ったメスはたちまち発情して、新しいボスの子を孕む、という

 前述した八木教授の、「このサイクルこそがオスの本能を刺激、児童虐待を生じさせている。こうした現実を無視した再発防止策はあり得ない」との指摘は極めて重要だと思う。
 船戸雄大容疑者は、自らの子(結愛ちゃんの弟)は虐待しなかった、という現実を見ると、この言葉はたいへん説得力があります。
 人間は本能のまま生きるだけではなく「考える動物」だと思っていたが、その辺のケダモノと同列の判断しかできない人間がいる以上、より根本的な解決まで踏み込んで考える必要があるのでしょう、
 ただしこの問題は、長い取り組みになりそうです。まずは結愛ちゃんのような悲しい結果を食い止めるため、法的に児相と警察の連携をもっと強め、強制力を持って対処できるように1日も早く取り組んでもらいたい。

 結愛ちゃん! 来世はきっと優しいお父さんとお母さんのもとに生まれてこれるよ。世の中のみんながキミを応援しています。もしおじさんの家に来るなら、5年間のつらさを取り戻す思いで可愛がってあげよう。
プロフィール

村 岡 長 治

Author:村 岡 長 治
出自:兵庫県姫路市
現在:埼玉県富士見市
仕事:特定社会保険労務士、行政書士

筑波大学付属駒場高等学校卒業後、早稲田大学理工学部に学ぶが、家業を継ぐため学業途上で帰郷。
現在、川越・ふじみ野・富士見方面で、社会保険労務士・行政書士業をやっています。

「村岡労務行政事務所」のホームページもご覧ください。

両士業の支部内で、勉強会などを持てるといいと思っています。信頼できる同志との連携を深めたい。

お客様とは互いに信頼でき、長続きする関係を築いて行きたい。

趣味は酒、旅行、絵画・音楽・書の鑑賞など。子供たちも独立して、いまは夫婦2人です。

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