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首相は「改憲合意に努力」と、与党で発議要件の衆参3分の2以上を確保

 注目の衆院選が終わりました。自民党は思った通り堅実に票を固めた。開票の後、安倍晋三首相は「思ったよりご支持をいただけた」と語っていたが、過去に公示後、メディアが自民党の優勢を伝えたため、油断から惨敗した例が何度かあった。今回それを忘れず、引き締めを図ったのが功を奏したというべきでしょう。

 一方、希望の党の惨敗も思った通りです。私はブログ(10月1日)に「希望の党が、民進党(からきた人たち)にとって失望の党、絶望の党にならないか危惧する」と書きましたが、大げさな触れ込みとは裏腹にやっぱりポシャッてしまいましたね。これは党首の見通しの甘さと、たぐいまれなる傲慢さによる結果でしょう。そもそも党首に、国政に対するビジョンなどなかったのです。
 民進党の左残(サザン)オールスターズで設立した、立憲民主党は大健闘した。一時の同情で終わってしまうか、今後の活動が答えを出すでしょう。現時点では、枝野幸男立憲民主党代表の采配が、前原誠司民進党代表の失敗を見ごとに穴埋めしたといえる。

 自民党は今回の衆院選の公約で、憲法改正を重点項目と位置付けてきた。そのうえで自公合わせて313議席を獲得、憲法改正の発議に必要な3分の1の議席を衆議院でも確実にした。当然これで自民党などの憲法改正への取り組みも勢いづいてくるでしょう。

 ただし、憲法改正にはいろいろな考えがあると思います。
 9条の改正は認めないという方たち。9条には1ヵ所も手を加えてはいけない、そのままでノーベル平和賞にエントリーするという考え方。世界に恥ずかしいが、そう考える日本人もいるということです。
 安倍首相の考えは、9条はそのままにして、自衛隊を新しく書き加えるということです。これは具体的にはどういうことか、今後を見ていくしかないと思っています。
 まず語るにあたって9条を具体的に示します。

日本国憲法第9条
1.日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2.前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。


 次に不肖私の考えを述べさせてください。
 「1」はケロッグ・ブリアン条約(パリ不戦条約)に定められていることと同趣旨でしょう。この部分を憲法に取り入れた国は数あります。国連憲章にも同趣旨の内容がある。もちろん、「当然、自衛権は認められる」というのが国際法の考えらしい。
 本来、自衛権に集団的も個別的もありえない。だから「1」の内容は日本の憲法に取り入れても全く問題視することはないでしょう。「武力による威嚇・行使は、国際紛争を解決する手段としてはこれを放棄する」と。これが「戦争の放棄」 です。

 問題になってくる、と私が思うのは「2」ですね。ここでは「戦力の不保持、交戦権の否認」を謳っている。私は憲法解釈で集団的自衛権だ、個別的自衛権だというのは現実的に無理だと思う。日本以外に、戦力の放棄(不保持)を憲法で決めた国がありますか。
 日本には残念ながら、悪意からか「戦力を放棄すれば戦争にならない」と国民をミスリードする一部メディアや左翼勢力。それに踊らされるなにも知らない能天気集団がいるのです。

 私はいつも言います。「戦力を保持しなければ戦争は起きない」という考えは、「警察を廃止すれば犯罪はなくなる」と考えるのと同じだ、と。こんな理屈はまともな頭で考えたら、「おかしい」と気づかなければいけないでしょう。
 ことに憲法「前文」と「9条第2項」を改正して、アメリカ押しつけの憲法を脱却して我が国独自のものを作らなければいけない。国民の意思で制定した憲法が、万が一前通りなら、それはそれで国民の意思と思わなければならないが、いつまでも押しつけ憲法にしがみついているのは尋常ではない。

 日本の憲法改正には、その手続きが決められた96条があります。
 それによると、憲法の改正は各議院の総議員の3分の2以上の賛成で、国会で発議し、国民に提案してその承認を経る。この承認には国民投票において、その過半数の賛成を必要とするのです。
 国民の過半数で決する改正を、発議の要件を衆参議員の各3分の2と厳しくして改正を困難にするのは、民主主義の精神に反するのではないか。「各議院の総議員の過半数」と改めて、時代に応じて改憲をしやすくしてもらいたい。
 戦後70余年初の憲法改正です。大胆に、しかも慎重に進めてもらいたい。初めての憲法改正に胸躍らしている国民が多いに違いないのです。
プロフィール

村 岡 長 治

Author:村 岡 長 治
出自:兵庫県姫路市
現在:埼玉県富士見市
仕事:特定社会保険労務士、行政書士

筑波大学付属駒場高等学校卒業後、早稲田大学理工学部に学ぶが、家業を継ぐため学業途上で帰郷。
現在、川越・ふじみ野・富士見方面で、社会保険労務士・行政書士業をやっています。

「村岡労務行政事務所」のホームページもご覧ください。

両士業の支部内で、勉強会などを持てるといいと思っています。信頼できる同志との連携を深めたい。

お客様とは互いに信頼でき、長続きする関係を築いて行きたい。

趣味は酒、旅行、絵画・音楽・書の鑑賞など。子供たちも独立して、いまは夫婦2人です。

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