米軍がシリアをミサイル攻撃、中露の拒否権発動で安保理は空転

 トランプ米政権は6日、猛毒サリンなど化学兵器使用が疑われるシリアのアサド政権への対抗措置として、シリア中部のシャイラト空軍基地を巡航ミサイルで攻撃しました。59発の「トマホーク」が地中海を遊弋する米艦船から発射された。
 もちろん、この攻撃に対する賛否は分かれるところがあるでしょう。だが、シリアに対するこの行動に対して、さっそく「化学兵器の使用と拡散をやめさせる行為を支持する」と述べた安倍晋三首相の表明に、私は満腔の賛意を送りたい。

 国連安保理は中露の拒否権発動で形骸化し、国際社会が他に選択肢を持たない中で、シリアの暴挙を止める米軍の武力行使は必要だ。オバマ大統領のとき、「アメリカはもはや世界の警察たり得ない」と言ったが、国際正義を実現しようとする責任をトランプ政権が復活させるのなら、内容によっては日本も協力しなければいけない。
 世界唯一の超大国が、国際正義をリードする責任を放棄したのではないことにほっとした気持ちになったのも事実です。中露が拒否権を発動する国連安保理に任していては、いつまでたっても事は進まない。その間、事態はより深刻さを増していくのです。

 シリア攻撃は中国の習近平国家主席が訪米し、米大統領と初の首脳会談の最中の出来事だった。習主席に「恥をかかされた」との思いもあったろうが、北朝鮮問題で中国が有効な手を打たなければ、対北朝鮮攻撃も辞さないというアメリカの強い意志は十分理解したに違いない。
 しかも6日夜、トランプ大統領は歓迎夕食会の最中、習主席にシリア攻撃の詳細な状況を説明し、習氏は理解を示したという。2月末、シリア政府軍の化学兵器使用非難した国連安保理で、シリアを支持するロシアとともに拒否権を行使した中国としては、米軍の攻撃を「理解した」という報道でトランプ大統領に屈したとみられることは屈辱に違いない。

 ところで北朝鮮は、「もしアメリカが先制攻撃や首脳除去などを考えるなら、我々はアメリカが望むどんな攻撃も行う」(趣意)とあくまで強気で押し通そうとしている。それがカラ元気かどうかは別にして、日本人は北朝鮮の原爆・ミサイル技術の進歩が、いかに危険な時点まで来ているかを、もっと深刻に考えなければいけない。
 この種の兵器は、実験を繰り返すごとに進歩を遂げる。次々出てくる問題点を一つずつ解決していけるからです。内容は違うが、宇宙開発事業団と三菱重工が共同開発してきたH-Ⅱロケットの進度を見ると明らかでしょう。

 米軍が地中海の艦船から発射したトマホークは59発です。北朝鮮が発射するミサイルが1発か2発なら、パトリオットミサイル(PAC-3)で迎撃できるかもしれない(それとて大変困難、日本到着まで7~10分程度)、しかし何発ものミサイルを同時に打ち込んできたらお手上げでしょう。過日のミサイル実験でも4発同時に発射した。10発や20発を集中させて攻撃することは十分予想できる。

 日本人はもっと考えなければいけない。政府も安全保障上の不備は何か、改めて検討し、必要な措置を講じなければいけないのではないか。民進党が「国民と日本社会の最大の危機」と言って組織犯罪処罰法改正案の反対に命を懸けているような姿を見ると、気持ちは白けてしまう。
 さらに民進党らの希望通り米軍が沖縄から撤退したら日本はどうなるか。中国は尖閣のみならず、沖縄も奪うことは明確だ。北鮮は「まだ戦後補償はすんでいない」(日本は韓国を朝鮮の正当政府として解決済み)と核兵器、ミサイルなどで威嚇を始めるに違いない。

 日米安保条約があるから、「自衛隊とともに米軍が戦ってくれる」なんて夢を見てはいけない。例えばアメリカが尖閣問題で、もし日本に協力しようとしても、米軍を派遣する是非を連邦議会で決議してもらわなければならない。当分は、日本が戦っていなければいけないということだ。遅ればせながらでも米軍が駆けつけてくれれば万々歳だ。日本国は日本人が守る、という至極当然のことを、今一度考えてみなければいけないのです。

 そんなことも考えずただ自民党攻撃に走る民進党。他の野党も同じだ。こういう体質が国民から見放されていることを、どうして気づこうとしないのでしょう。
プロフィール

村 岡 長 治

Author:村 岡 長 治
出自:兵庫県姫路市
現在:埼玉県富士見市
仕事:特定社会保険労務士、行政書士

筑波大学付属駒場高等学校卒業後、早稲田大学理工学部に学ぶが、家業を継ぐため学業途上で帰郷。
現在、川越・ふじみ野・富士見方面で、社会保険労務士・行政書士業をやっています。

「村岡労務行政事務所」のホームページもご覧ください。

両士業の支部内で、勉強会などを持てるといいと思っています。信頼できる同志との連携を深めたい。

お客様とは互いに信頼でき、長続きする関係を築いて行きたい。

趣味は酒、旅行、絵画・音楽・書の鑑賞など。子供たちも独立して、いまは夫婦2人です。

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