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朴大統領「検察に全面協力」から一転、聴取に応じない方向へ

 朴槿恵大統領の機密漏洩疑惑で韓国が揺れに揺れています。数10万人から100万人規模の朴退陣を求めるデモが行われ、支持率はついに5%まで下がってしまいました。
 疑惑の発端は朴大統領が、40年来の親友であるとされる崔順実(チェ・スンシル)という民間人女性に対し、発表前の演説の原稿や政府の非公開文書を渡しアドバイスを受けるなど、国政介入を許したという疑惑に対して韓国に衝撃が走ったものです。大統領府の幹部が巨額の資金を集めて設立した財団を、崔容疑者が私物化したという疑惑も浮上。さらに容疑者の娘を、梨花女子大学という韓国の名門女子大に裏口入学をさせた実態も明らかになってきた。

 朴氏はこの疑惑が明らかになったとき、当初「検察の聴取に応じ、全面協力する」と明言していたが、ここ1週間ばかり「検察の取り調べには応じない。特別検察官の聴取にのみ応じる」と言い出した。なぜ急変したのか。私はあることを考えました。

 韓国の大統領は例外なく、やめた後に検察の取り調べが始まり逮捕されている。第11代・12代大統領の全斗煥(チョンドファン)など第1審で死刑判決を受けた後、第2審、最高裁を経て無期懲役が確定した(後日、大統領特赦で釈放)。たしかせがれに残した財産は、国家に没収された記憶がある。
 廬武鉉(ノムヒョン)大統領は退任後、例にもれず検察の手が入ったが、取り調べが続けられている中で、崖から飛び降りて命を絶っている。そのほかを見ても、韓国の大統領はやめた後、すべてが身を滅ぼしているのです。

 ここで私はなぜ朴大統領が当初の言葉を翻したのかを考えてみた。
 朴氏はもちろん崔容疑者との交遊内容が不適切であることを承知していた。本人の意向ではなかったとしても、気が付いたら後戻りが利かない深みにはまっていた。容疑者が処分したパソコンのデータから足がついたということだが、こんなに早く明らかになるとは思わなかった。しかし容疑が明白になった以上、対策を講じなければいけない。容疑者を国政に介入させたのは朴氏です。

 朴氏の側近に弁護士がいる。朴氏は「検察に全面協力する」と言っていた。韓国は三権分立というが、それは言葉の遊び。大統領の権限は強大だという。立法・司法にも強い影響力を揮える。ということは検察官に訴追させて無罪を勝ち取ることは容易だと考えられる。
 カギは「一事不再理」ではないかと私は思う。刑事訴訟法上、ある事件について有罪無罪の判決または免訴の判決が確定した場合、同一事件について再び公訴を提起することを許さないということです。これは英米法、大陸法においても同様です。再び公訴が提起されたときは、審理を行なわずに免訴の判決がなされる。大統領在籍時に無罪または免訴の判決を得た場合、退任後も再びこの問題で拘束されることはない。しかも現職の大統領を有罪にすることは極めて難しい。
 こんなことが実際に可能かどうか法律に疎い私は断言できないが、ついつい脳裏をよぎってしまうのです。

 ところが韓国には、その時の国民の感情によって判決が左右される「国民情緒法」ともいう「文化」があるのです。このところの100万人に及ぶ激しいデモ。5%という朴政権の支持率低下。90%の政権不支持。とうてい検察からの不起訴も判決の無罪も勝ち取ることはできないと判断し、事情聴取を拒否した。韓国大統領は、在任中、訴追されることはないという特権を最大限に行使し、特別検察官の聴取にかけるつもりになったのではないか。
 韓国の国会で17日、政府から独立して捜査する「特別検察官」を任命するための法律が成立。政治的な中立が求められる事件で、検察当局の捜査とは別に、国会が推薦した弁護士が捜査を行うという制度ができた。今後、野党が候補者2人を選び、うち1人を朴大統領が任命するという。自分が任命する特別検察官だ、自分に不利な結論に導きそうなら、「中立性に欠ける」と罷免することもできるでしょう。

 さて、この先行きはどうなるのか。大統領就任直後から日本を目の敵にし、各国首脳に「告げ口外交」をして回った朴氏。あんまりあざといやり口に、因果がわが身に廻って来たのか。この仕上げはどういう筋書きになるか、興味を煽ってくれる事件です。

朴槿恵退陣要求デモ Yahoo検索画像
朴槿恵退陣を迫る100万人規模のデモ(写真は「yahoo!検索(画像)」から」
プロフィール

村 岡 長 治

Author:村 岡 長 治
出自:兵庫県姫路市
現在:埼玉県富士見市
仕事:特定社会保険労務士、行政書士

筑波大学付属駒場高等学校卒業後、早稲田大学理工学部に学ぶが、家業を継ぐため学業途上で帰郷。
現在、川越・ふじみ野・富士見方面で、社会保険労務士・行政書士業をやっています。

「村岡労務行政事務所」のホームページもご覧ください。

両士業の支部内で、勉強会などを持てるといいと思っています。信頼できる同志との連携を深めたい。

お客様とは互いに信頼でき、長続きする関係を築いて行きたい。

趣味は酒、旅行、絵画・音楽・書の鑑賞など。子供たちも独立して、いまは夫婦2人です。

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