「日本は兄弟より親しい友人」、比大統領の言葉はどこまで本気か?

 安倍晋三首相とフィリピンのドゥテルテ大統領の日比首脳会談が、26日首相官邸で行われました。会談は南シナ海問題の平和的解決に向けて、日比両国が緊密に手を携えていくこと、自制や非軍事化の重要性に関して意見の一致を見た、という内容だったらしい。これはその後発表した共同声明に明らかです。

 ドゥテルテ氏の発言は実にあざとい。いや、あざといと言えば「卑しい」「抜け目がない」「小利口な」などいろんな意味に使われるから、ここでは適切ではないでしょう。常識人としては考えも及ばない発言、ということにしておきましょう。
大統領は中国での首脳会談終了後、「アメリカと決別することを決意した」「アメリカとの同盟では安心できない。限界がある。それよりも中国と話し合って、今後を考えるべきだ」(趣意)と語った。

 中国が九段線を引き「領海」と主張する南シナ海を、日米が協力して監視していることを考えるなら、フィリッピンはアメリカに感謝をしなければならない。しかし麻薬患者を裁判にもかけずに、3000人も殺害したドゥテルテ氏を批判したオバマ米大統領を、「オバマよ、地獄に落ちろ」「オバマは売春婦の息子」と罵倒した。
 後に謝罪したとはいえ(謝罪というより自分の主張の言い訳のようだったが)、一国の大統領が口にするべきことではない。こんな大統領が日比首脳会談で来日する。果たしてどんな会談になるのか、案じるのが当然でしょう。

 習近平主席と会談の時、ガムを噛んでいるように口をもぐもぐさせていた様子を見ると、安倍首相との会談の後、天皇陛下との会見などさせるべきではないと思っていた。ところが安倍首相との会談の冒頭、「日本との絆を強化するためにやってきた」「他国訪問は経済的な目的のため。私どもは時が来れば皆さん方に立つ。安心してください」(毎日新聞)などといけしゃあしゃあと述べている。そのあとの夕食会の席でも、「日本は兄弟よりも親しい特別な友人だ」「世界の情勢が変わってもフィリピンは日本の忠実なパートナーだ」と話した。

 何でしょう、この方は。なにか深謀遠慮を抱えているのか? 単なる八方美人か? 風見鶏というほど風を見ているとも思えないが…。しかもこの大統領、「(中国とは)仲裁判決に基づく協議しかできない」(毎日新聞)と述べた。習主席と会ってわずか6日目。中国では、「(仲裁裁判決を無視して)領有権を棚上げし、対話で解決する」ことに賛成したのですよ。
 中国は当分成り行きを見ているでしょう、しかしそれが彼の真意ならが納得するはずがない。経済援助の申し出も当然打ち切りでしょう。ドゥテルテ氏に同行したアンダナール広報業務担当相は、発言の過激さについて「そうしなければ、誰も聞いてくれないからだ」(毎日新聞)と言ったそうだが、どの国も話の真意を計りかねて相手にしなくなりますよ。

 テレビや一部新聞などでは天皇陛下との「会見」が27日に行われると報じていたが、三笠宮様の薨去により中止になった。こんな失言居士というか、暴言居士との謁見などやらなくて本当によかった。ほっとしたというのが実感です。
プロフィール

村 岡 長 治

Author:村 岡 長 治
出自:兵庫県姫路市
現在:埼玉県富士見市
仕事:特定社会保険労務士、行政書士

筑波大学付属駒場高等学校卒業後、早稲田大学理工学部に学ぶが、家業を継ぐため学業途上で帰郷。
現在、川越・ふじみ野・富士見方面で、社会保険労務士・行政書士業をやっています。

「村岡労務行政事務所」のホームページもご覧ください。

両士業の支部内で、勉強会などを持てるといいと思っています。信頼できる同志との連携を深めたい。

お客様とは互いに信頼でき、長続きする関係を築いて行きたい。

趣味は酒、旅行、絵画・音楽・書の鑑賞など。子供たちも独立して、いまは夫婦2人です。

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