「尖閣周辺」は上空も海上も一触即発、中国の暴挙を許してはいけない

 (前回の続き)
 中国は現在、尖閣の領空侵犯を常態化しつつある。やがて中国軍機にその上空を自由に飛行させ、軍艦の領海常駐による実効支配の完成を考えているのではないか。

 6月29日付「毎日新聞」は、「政府は公表していないが、政府関係者は記事のような事実があったことを認めている」と報じた(「正論」9月号)。「記事のような事実」とは、「空自創設以来初めての、実践によるドッグファイト(格闘戦)」ということなのです。
 「自己防御装置を使用しながら中国軍機によるミサイル攻撃を回避しつつ戦域から離脱した」というが、空自機の自己防御装置は熱源を感知するミサイルから逃れる花火のようなものをまく「フレア」で、かなり近距離だったという。

 過般はオランダ・ハーグの仲裁裁判所が、中国が南シナ海に設けた「九段線」なるものが無効であるとの判決を下した。しかし中国は紛争当事国同士の話し合いによって解決するもので、一方的判決には従わない。判決などは単なる紙切れだ、と嘯いている。
ところが中国共産党内では「全面敗北」との批判が高まっているらしい。そこに尖閣周辺では、日本の実効支配を「崩しているという実績づくり」を誇示する狙いがあるという考えもあるらしい。日本は、中国軍戦闘機による危険行動を早く国際社会に公表して、「世論戦」に持ち込まなければいけない。

 中国が、日本の尖閣諸島略奪を狙っていることは、世界が知っています。知らない者にはこの機に知らしめるべきだし、中国が「空中戦」「海上戦」でいかに悪辣なやり方をしているか、それを世界に発信しなければならない。まず日本の言い分を早く世界に知らしめる、それがいざというとき日本の正義を担保することになるのです。

 次に「正論」9月号から、潮匡人氏(評論家・拓殖大学客員教授)の文章を、多少長くなりますが引用してみたい。
 7月4日、中国国防相は記者の質問に答える格好で以下の声明を発表したという。
「6月17日、解放軍のSU30戦闘機2機が東シナ海の防空識別区を通常通り飛行していたところ、日本の戦闘機2機が高速で接近して挑発し、射撃管制用のレーダーの照射まで行った。わが軍機が果断に戦術機動で対処し有利な位置をとると、自衛隊機は赤外線の妨害弾(フレア)を投射して逃げ去った」
 その上で「空自機の挑発的な行動は空中で不測のアクシデントを引き起こし、双方の人員に危険をもたらし、地域の平和と安定を破壊する」と非難し、「日本は、一切の挑発行為をやめ、中国と日本の防衛当局間で緊急時に連絡を取り合う『連絡メカニズム』の運用開始に向けた条件を整えるよう、日本に要求する」と一方的に主張した(以上「正論」から抜粋)。

 
どうですか、「盗人猛々しい」とはこのことでしょう。このまま放っていいはずがない。黙っているから逆宣伝をされるのです。事情を知らない人は、中国が経緯を話しているのに日本は黙っている、中国に分があると思うかもしれない。
 「慰安婦問題」でも「南京虐殺事件」でも黙っていたから、いつの間にか連中の言うことが「本当」だと世界から思われているのだ。「正しいことはいずれ分かる」は、怠慢以外の何物でもないのです。さっそく世界に向けて事実を発信し、中国の暴挙をあばかなければいけないのではないか。
(おわり)

フレアを放出するF-15E
ミサイル攻撃を回避するフレアを放出するF-15E
(ウィキペディアより)
プロフィール

村 岡 長 治

Author:村 岡 長 治
出自:兵庫県姫路市
現在:埼玉県富士見市
仕事:特定社会保険労務士、行政書士

筑波大学付属駒場高等学校卒業後、早稲田大学理工学部に学ぶが、家業を継ぐため学業途上で帰郷。
現在、川越・ふじみ野・富士見方面で、社会保険労務士・行政書士業をやっています。

「村岡労務行政事務所」のホームページもご覧ください。

両士業の支部内で、勉強会などを持てるといいと思っています。信頼できる同志との連携を深めたい。

お客様とは互いに信頼でき、長続きする関係を築いて行きたい。

趣味は酒、旅行、絵画・音楽・書の鑑賞など。子供たちも独立して、いまは夫婦2人です。

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