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中華民族の偉大な復興だと? いつの時代を夢見ているのか

 習近平主席は3年数ヵ月前、中国共産党中央委員会総書記に選出された直後から、「中華民族の偉大な復興の実現」という表現をたびたび使っています。この表現は江沢民も胡錦濤も用いていましたが、ここまで恥ずかしげもなく繰り返しているのは習主席だけでしょう。習としては、具体的にどの時代を復興したいのか。

 「偉大な復興」というからには「偉大な存在」があったという前提でしょう。だがいつのことを言っているのか理解に苦しむ。昔、日本が大陸と交流があったのは隋・唐の時代です。
 聖徳太子が、「日出ずる処の天子、書を日没する処の天子に致す。つつがなきや…」という有名な書き出しの書状を、遣隋使の小野妹子に託した。隋が滅び唐の時代になっても、遣唐使と名前が変わっただけで、日本側の史料では唐の皇帝と対等に交易・外交をしていたことが分かっています。

 和歌の天才・阿倍仲麻呂も、遣唐使として有名です。「天の原 振りさけ見れば春日なる 三笠の山に出でし月かも」と、唐で遥かなるふるさと奈良の三笠山(御蓋山)を偲んで詠んだ歌は、小倉百人一首に今も残っています。しかし大陸との交流はとりあえず隋と唐の時代で終わる。黄巣の乱などで唐は著しく衰退し、「事実上日本との交流は不可能。途中、海賊などの襲撃もあり極めて危険」という菅原道真の建議で、遣唐使の制度も中止になった。実態は「もう唐から学ぶことはない」ということだった、という説もある。

 大陸では古代からいろんな民族が覇を競ってきた。当時はもちろん「中国」などという国は存在しなかった。ですから今になって中国共産党が、「何処(どこ)も彼処(かしこ)も我が領土だ」といっているが、これはすべて後で取ってつけたものです。
 彼らが中国領だという土地の民族は、実に50余に及ぶのです。チベットを見てください、領土の多くを中国に略奪された。台湾は一方的に中国の一部であり、中華人民共和国政府(中国共産党=中共)が全中国を代表する唯一の合法的政府である、としている。台湾が現中国の一部だった歴史など全くないのだ。

 現在、東アジアに超大国が生まれようとしている。中共は「中華民族の偉大な復興」をスローガンに、百数十年間にわたって抑えられてきた「中国の夢」とやらを実現しようとしているらしい。中華人民共和国はモンゴル人が建国した「元」、満州人が建国した「清」に次ぐ大陸史上3番目に巨大な帝国を目指しているのか。
 それを見透かしたかのように、米国の失墜と中国の台頭を扱った文章が雨後の筍のように出てきている。

 何も知らない中国の青年たちは「長い屈辱の歴史」から、中国が「昔の栄光の地位に戻る時が来た」と単純に喜んでいるのです。いつ「栄光の地位」があったというのか、本気でそんなことを信じているのですね。
 19世紀の清朝は本土、異民族の支配、さらに朝鮮のような朝貢国で成り立っていた。しかし欧米列強の圧力によって朝貢国を失い、本土の沿海州はロシア領になり、東方の小国日本との日清戦争にも負けた。今、国内の異民族支配は強化され、かつての朝貢国に対する経済的政治的影響力も拡大しているのです。(つづく)
プロフィール

村 岡 長 治

Author:村 岡 長 治
出自:兵庫県姫路市
現在:埼玉県富士見市
仕事:特定社会保険労務士、行政書士

筑波大学付属駒場高等学校卒業後、早稲田大学理工学部に学ぶが、家業を継ぐため学業途上で帰郷。
現在、川越・ふじみ野・富士見方面で、社会保険労務士・行政書士業をやっています。

「村岡労務行政事務所」のホームページもご覧ください。

両士業の支部内で、勉強会などを持てるといいと思っています。信頼できる同志との連携を深めたい。

お客様とは互いに信頼でき、長続きする関係を築いて行きたい。

趣味は酒、旅行、絵画・音楽・書の鑑賞など。子供たちも独立して、いまは夫婦2人です。

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