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魔女狩りの残滓か! 全米に巻き起こったトヨタ・バッシング

 皆さん覚えていらっしゃいますか。全米で大事件になりながら、日本のメディアは続報をほとんど伝えなかった。
 2009年から2010年にかけて北米を中心に発生した「トヨタ・バッシング」は、トヨタ車で交通事故が多発したとする「事件」を契機に起こりました。「トヨタ車の構造的欠陥」との嫌疑がかけられ、トヨタは大規模リコールを行った。朝日新聞・毎日新聞など日本の各紙は、アメリカの言いなりにトヨタ・バッシングに走った。
 それまで長年にわたってアメリカの自動車産業は落ち込み、ドイツのベンツやBMW、アウディが市場を席巻していた。やがてアウディが電子制御のエンジンを搭載し、大いに気を吐いた。ところがその電子制御に不具合があったとかで、車が暴走して何十人かが死亡した。アウディは米市場から、ほとんど放逐されてしまったのです。

 米ビッグ3は低迷が続き、その中で台頭したトヨタが全米1位の売り上げを成し遂げた。「自動車産業(に限らずなんでも)世界一」を自負するアメリカが、有色人種の日本に負けて面白いはずがない。そのとき巻き起こったのがトヨタ・バッシングでした。
 高級車レクサスの運転者から市警に911番(日本の110番)通報が入って、「アクセルが戻らない。ブレーキが効かない」という音声を残して交差点で衝突炎上、妻子を含む4人が死んだ、という話です。時速190キロは出ていたという。


 このあと次々に「問題」が発生した。アメリカ中が、まるで「ドS人間」に変換したのかと思えるほどの、ヒステリー状態でトヨタ叩きに奔走したようだ。
 南イリノイ大学の教授、デビッド・ギルバートは自動車工学の専門家としてABCテレビの番組に出演。トヨタ・アバロンの電子制御装置の配線に細工を施したうえで、ドライバーの意思に反する急加速が起きる実験を行った。またはアメリカ下院議会のエネルギー商業委員会で、トヨタ車のアクセルの電子制御システムに欠陥があるとの証言を行った。

 私がこのニュースを聞いた時に、第1に疑問に思ったのは次の点でした。運転中の「アクセルが戻らない。ブレーキが効かない」という緊急事態なら、ハンドブレーキを引くなり、衝突するにしても車を少しでも安全な(運転者にとっても、他の車や歩行者にとっても)ところへ移動させることを考えるはずだ、ということです。

 皆さん、お考えください。この寸秒を争う状態で、警察に通報する余裕があったと考えられますか。ケイタイのダイヤルをプッシュするにもふつう十数秒はかかるでしょう。もしワンタッチでつながるようにしていても、タッチして実際つながるまで最低数秒はかかる。
 時速190キロというなら(アメリカはマイルだが、報道が日本向けでキロを使っているからキロで説明)、秒速52メートルです。10秒かかれば車は520メートル進む。電話などかけている状態ではないでしょう。
(つづく)
プロフィール

村 岡 長 治

Author:村 岡 長 治
出自:兵庫県姫路市
現在:埼玉県富士見市
仕事:特定社会保険労務士、行政書士

筑波大学付属駒場高等学校卒業後、早稲田大学理工学部に学ぶが、家業を継ぐため学業途上で帰郷。
現在、川越・ふじみ野・富士見方面で、社会保険労務士・行政書士業をやっています。

「村岡労務行政事務所」のホームページもご覧ください。

両士業の支部内で、勉強会などを持てるといいと思っています。信頼できる同志との連携を深めたい。

お客様とは互いに信頼でき、長続きする関係を築いて行きたい。

趣味は酒、旅行、絵画・音楽・書の鑑賞など。子供たちも独立して、いまは夫婦2人です。

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