英国はEU離脱! 次はスコットランドと北アイルランドが独立か?

 イギリスの「EU離脱」という衝撃が世界を駆け巡りました。離脱派と残留派の差が3.8ポイントという、まさに僅差でした。私は当然、残留派が勝利すると思っていましたから実に驚きました。しかし英国民が残留と離脱の損益をどれほど理解しているか、たいへん疑問に思っています。
 シリア内戦を発端にした数百万人という大量難民が流入したEU諸国。こういう人たちに労働力を奪われ、社会保障費を消費される。EUに残留する以上、難民を受け入れなければならない。それではたまらない。離脱して、世界に冠たるグレートブリテン(大英帝国という訳は必ずしも正しくない)を取り戻そう、という案外単純(?)な理由だったのではないかと考えます。

 国民投票は有効票が70%を超えたそうですが、投票率は離脱派ががぜん多かったというのです。離脱派はそれだけ真剣だったのでしょう。残留派の中には、「どうせ残留で決まりだから」と、投票に出かけないものがかなりいたらしい。中には「自分は残留派だが、盛り上げるために離脱に1票を投じた」という者がいたそうだから驚きます。

 こんな状態ですから、今イギリス国内では、「国民投票をやり直してくれ」という署名が300万人を超えたというのです。これは日本時間27日朝の情報ですから、開票結果が決まってから実質3日ぐらいでしょう。
 しかし投票のやり直しなんかできるはずがない。それを認めたら、今度は負けた側が再々度申し立てたらどうなるか。ですから投票するときは、1票の重さをよく考えなければいけないのです。

 それから今後イギリスの国益に資する躍進が叶ったなら、EU内にも「我が国も」と離脱を考えるところが出てこないとは言えない。もしそんなことが次々現実になってきたら、EUの存在自体が危うくなってしまうでしょう。
 さらにイギリスと他のEU 国との関税がどうなるか。世界からイギリスに進出している企業は今後どうなっていくのか。

 そんな問題はさておき、さらに大きい問題が始まっているのです。イギリス国内で、スコットランドはどうするのかということです。最近もイギリスから独立するかということで、2014年に住民投票がありましたね。このときは否定派が55.3%を占め、イギリス内にとどまることになりました。しかし今回また、住民投票が現実味を帯びてきた。
 スコットランドはEU残留を希望している、以前とは事情が違う大義名分があるといえるでしょう。

 イギリスからスコットランドと北アイルランドが独立して、改めてEUに加入しようというわけです。今すでに、住民代表をEUの会議に出席させてほしい、と申し入れているという。ここが独立すると北海油田はイギリスからなくなるのです。スコットランドのクライド海軍基地はイギリスで使用できなくなる。そうすると、弾道ミサイルを搭載した原子力潜水艦の、「核基地」はなくなってしまうのです。

 米英は良きにつけ悪しきにつけ、一卵性双生児のようなところがある。アメリカはイギリスを通じて、EU諸国にその存在感を示してきたが、今後は形勢が変わってくるかもわからない。
 これまで考えなかった、さまざまな問題が噴出してくる。予断を許さない情勢になってきたといえるでしょう。

スコットランド、北アイルランド2
紺色がスコットランド、黄色が北アイル
ランド。ここが独立すると、イギリスの
領土(赤・緑)は、これまでの約6割に
減少か?
プロフィール

村 岡 長 治

Author:村 岡 長 治
出自:兵庫県姫路市
現在:埼玉県富士見市
仕事:特定社会保険労務士、行政書士

筑波大学付属駒場高等学校卒業後、早稲田大学理工学部に学ぶが、家業を継ぐため学業途上で帰郷。
現在、川越・ふじみ野・富士見方面で、社会保険労務士・行政書士業をやっています。

「村岡労務行政事務所」のホームページもご覧ください。

両士業の支部内で、勉強会などを持てるといいと思っています。信頼できる同志との連携を深めたい。

お客様とは互いに信頼でき、長続きする関係を築いて行きたい。

趣味は酒、旅行、絵画・音楽・書の鑑賞など。子供たちも独立して、いまは夫婦2人です。

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