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三菱自動車燃費改ざん事件の顛末、これは日産のマッチポンプか? 

 「マッチポンプ」という言葉があります。マッチは英語、ポンプはオランダ語が元になっているらしい。2つを組み合わせた和製外来語というわけです。なぜ2つの言語で作成したのか、複雑でわけがわからない。
 いずれにしてもマッチで火をつけ、それを本人がポンプで消火すること。問題や騒動が、自身の行為が原因であるにもかかわらず、その解決・収拾も自らかって出て利益を得ようとする。そんな偽善的な自作自演を揶揄した言葉です。

 今回、三菱自動車の燃費改ざん事件を見ていると、日産自動車のマッチポンプらしき動きがあるように思えてならない。三菱自動車の燃費不正発覚の発端となったのは、当時、合弁会社を中心に共同開発を行っていた日産からの指摘によるものでした。
 三菱自動車の燃費データ改ざんが公表された4月20日以降、被害者の立場で沈黙を続けていた日産が、5月12日に三菱自動車との資本業務提携を発表。同社を事実上傘下に収める、という話題が注目を集めました。

 私がこの問題に興味を持ったのは、「My Cloudトピックス」と題したサイトの次のような文章を目にしたからです。
 「以前に日産がNMKVで開発した軽自動車の自社生産を匂わせたことから、これに三菱自動車が抵抗、ひと悶着有った件が買収の引き金になっているとすればどうでしょうか」と。
 「NMKV」というのが、前段で述べた日産と三菱の合弁会社です。「Nissan(日産)Mitsubishi(三菱)Kei(軽)Vehicle(ヴィークル)」の頭文字をとったもので、ここで開発した軽自動車を自社生産にしたい日産にとっては、三菱の存在自体が目の上のコブになってきたのか。

 本年3月末には850円付近だった三菱自動車の株価が、燃費改ざんのニュースが伝わるや大きく下落して、4月23日ごろは500円付近にまで下がってしまった。
 その後12日には、三菱自動車が日産自動車と資本業務提携すると発表した。日産が三菱自動車の株式34%を取得して筆頭株主になり、事実上傘下に収めることになったという。

 三菱自動車の不正が発覚し、「三菱自の『ekワゴン』など軽4車種の生産停止によって、三菱自の株価が急落すると、8日にゴーン社長側から三菱自の益子修会長に資本提携の申し入れがあった」(毎日新聞 5.13)という。安値で株式が手に入ることになったから、日産が飛びついたとみられる。その後提携話は急展開、「スリーダイヤモンド」のブランドに触手を伸ばす世界の企業も多かったようですが、瞬時に行動に移した日産に軍配が上がったというわけです。

 記者会見した日産自動車のカルロス・ゴーン社長は、提携の意義を次のように強調した。
 「日産にとってこれは好機だ。三菱自にとっても好機になる」
 日産にとって好機はわかる。三菱自動車の株価下落で「安価に傘下」に組み入れることができたからだ。三菱自にとっても好機、とはどういうことか考えてみた。以前のリコール隠しのときは、三菱グループからの援助があった。今回は望めそうもない。そこに日産の手が伸びてきたということでしょう。提携の条件は今後詰めるとして、これでとりあえず会社は存続できる…。

 日産が被害者として不正を暴いていながら、いつの間にか傘下に組み入れてしまった。こんな壮大な仕事、はじめから意図してやったわけではないでしょう。しかし結果を見ると、日産によるマッチポンプの様相を帯びている。外国人社長のやり口というのは、かくもエゲツナイものなのか。
プロフィール

村 岡 長 治

Author:村 岡 長 治
出自:兵庫県姫路市
現在:埼玉県富士見市
仕事:特定社会保険労務士、行政書士

筑波大学付属駒場高等学校卒業後、早稲田大学理工学部に学ぶが、家業を継ぐため学業途上で帰郷。
現在、川越・ふじみ野・富士見方面で、社会保険労務士・行政書士業をやっています。

「村岡労務行政事務所」のホームページもご覧ください。

両士業の支部内で、勉強会などを持てるといいと思っています。信頼できる同志との連携を深めたい。

お客様とは互いに信頼でき、長続きする関係を築いて行きたい。

趣味は酒、旅行、絵画・音楽・書の鑑賞など。子供たちも独立して、いまは夫婦2人です。

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