憲法改正の時機到来か? 改正の「発議要件」こそ最も大事だ!!

 これまで私は「憲法改正」について、何度か弊ブログで触れてきました。最近では2月8日に、「安倍晋三首相は必ず憲法改正を目指すでしょう、なぜならそれが自民党の党是だからです。どこから改正に取り掛かるかはわからないが、私は96条から始めるべきだと思う。これは憲法改正の発議要件を定めたものだからです」(要旨)と書きました。
 そのとき例に引いたのが、地方公共団体の首長(知事、市長など)のリコールの発議は住民の3分の1の賛成で可能(40万人を超えると6分の1)、住民投票の過半数で決します。憲法改正が国民投票数の過半数で決するなら、今より間口の広い発議要件にするべきだ、と言いたかったのです。

 憲法改正を96条から取り掛かるべきだというのはなぜか。現憲法の改正しなければいけない箇所はあまりに多い。全面改正ができたらそれに勝ることはないが、すぐには不可能でしょう。一つひとつ改正に取り組むとなると、「衆参両院のそれぞれ3分の2以上の賛成」が必要な96条がある限り極めて難しい。まずこの条件を緩和しなければいけない。
 ざっと考えてみても、前文、第1条、第9条(ことに2項)、そのほかにもいくつかありますが、まず入り口を広げない限り話は進まないのです。

 ところで「正論4月号」(産経新聞社)に、「論客58人に聞く〈初の憲法改正へ、これが焦点だ〉」と題した緊急アンケートが掲載されました。論客というのは、正論誌上で名前を見る方たちだと思います。
 「Q1」は「なんとしても改正するか創設すべき条項などを1つだけ」挙げよというものでした。当然と言えば当然でしょうが、9条(全体)を挙げたのが27人、9条2項だけが14人、合わせて41人。実に7割強の方たちが9条の改正を求めている。この方たちの考える割合が、そのまま日本国民の考えとは思わないが、こういう意見を96条でシャットアウトしてしまうのは異常と言えるでしょうね。

 真っ先に改正するべきだと私が主張する96条を挙げた人は2人、防衛大学校名誉教授の佐瀬昌盛氏と京都大学名誉教授の中西輝政氏です。佐瀬氏は「96条1項で『各議員の3分の2以上の賛成で…』とあるのは意味があいまいすぎる。改正発議時点での『在籍議員の3分の2』と改める」という意見ですから、発議要件の内容改正とは違います。

 結局ただ1人、中西氏だけが「国会議員の3分の2の賛成が必要とする96条がある限り、とうてい不可能だ」として、発議要件の緩和を訴えている。
 いつも言うことですが、戦後ドイツは60回も、イタリアも10数回憲法改正している。日本も改正して結果が悪ければ、再度、改正するぐらいの気持ちに立てないのかね。それには通りやすい発議要件にしなければいけない。
 「在籍する国会議員の過半数の賛成をもって…」というのが最もふさわしいと私は思いますが、皆さん、いかがでしょう。
プロフィール

村 岡 長 治

Author:村 岡 長 治
出自:兵庫県姫路市
現在:埼玉県富士見市
仕事:特定社会保険労務士、行政書士

筑波大学付属駒場高等学校卒業後、早稲田大学理工学部に学ぶが、家業を継ぐため学業途上で帰郷。
現在、川越・ふじみ野・富士見方面で、社会保険労務士・行政書士業をやっています。

「村岡労務行政事務所」のホームページもご覧ください。

両士業の支部内で、勉強会などを持てるといいと思っています。信頼できる同志との連携を深めたい。

お客様とは互いに信頼でき、長続きする関係を築いて行きたい。

趣味は酒、旅行、絵画・音楽・書の鑑賞など。子供たちも独立して、いまは夫婦2人です。

リンク
カレンダー
02 | 2016/03 | 04
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最新記事
最新コメント
カテゴリ
最新トラックバック
月別アーカイブ
訪問者数カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR