安倍首相が憲法改正の時期に言及、来夏の参院選後に論議を本格化か

少し前の話になります。
安倍晋三首相は2月の初め、自民党の船田元・憲法改正推進本部長らと会談しました。船田氏が憲法改正発議と国民投票の時期について、「議論の進み具合を考えると参院選後になるのではないか」と発言したところ、首相は「それが常識だろう」と同意した。日程について、安倍首相が言及したのは初めてだという。自民党として、衆参両院での改憲論議を本格化させる姿勢を示したものと考えられています。

首相は最初の改憲項目の絞り込みに関して「(衆参両院の憲法審査会などで)ていねいにやっていくべきだ」とも強調する一方、具体的な項目について明言はしなかったらしい。
船田氏は会談後、改憲テーマを絞り込む議論について「本予算の予算委員会の基本的質疑が終わるころには議論を始めたい」と述べた。自民党は参院選までに改憲原案に関する与野党協議を進め、選挙後に発議する日程を描いているという。

それでは憲法改正の発議は、どうなっているのかを考えてみたい。以前に少しこのブログでも触れた記憶がありますが、再度ここで述べましょう。憲法第96条に次のようにあります。
「第九十六条 この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。(以下略)」

衆参両院のそれぞれ3分の2以上の賛成がなければ憲法改正の発議は成立しません。発議されると国民投票が行われ、過半数の賛成で承認されるのです。与党の自民・公明両党の勢力は、衆院では3分の2を超えていますが、参院では届いていない。安倍首相は、来年夏の参院選で議席の上積みを図り、改憲の環境を整える狙いでしょう。
しかし、現在の発議用件はおかしいと思いませんか。最終的には国民の過半数で決定されるのでしょう。それなら時の国会の決議で、国民投票に持って行けるようにするのが、普通の考えではありませんか。それを衆議院、参議院、それぞれの3分の2以上の賛成がなければ発議は成立しない、と国民投票の前でシャットアウトしている。これが、アメリカが日本に憲法を押しつけたとき、二度と立ち上がれないように「超」硬性憲法にしたからです。

考えてみて下さい。国民の過半数を決する投票の開始に、どうして「衆参両院のそれぞれ3分の2以上の賛成」が必要なのですか。全議員の3分の1が賛成した場合、憲法改正を発議してあとは国民の判断に任せればいいではないか。あくまでも発議ですよ。
たとえば、首長のリコール(解職請求)を例に挙げましょう。
住民が知事、市町村長の解職を直接請求する場合はどうか。地方自治法によると、有権者の3分の1以上の署名を集めれば、解職の是非を問う住民投票が行える。投票の結果過半数の同意があった時、首長は職を失うのです。住民に判断を任せるのですよ。
憲法改正が俎上に乗った時、安倍総理はまず96条の発議要件の改正から始めるでしょう。私は、何としてもこれをやり遂げてもらいたいと思う。国民投票法は、第1次安倍内閣の時にすでに制定されているのです。

戦後70年経って、時代にそぐわない憲法をいまだに護っている、それほどの愚は無いと思う。中国が悪意を持って虎視眈々と日本を狙っている中で、9条を後生大事にすることのなんと虚しいことか。おかしいとは思いませんか。いつもいう前文もそうでしょう、果たして中国が「平和を愛する諸国民」ですか。ロシアが「公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意」するに足る国家でしょうか。
ここは、よくよく考えなければならないところではありませんか。

戦後ドイツはたしか60回ぐらい憲法改正をしている。イタリアも10数回ですよ。国民の手で憲法改正を成しとげたとき、日本はやっと70年の呪縛から解放されるのです。
プロフィール

村 岡 長 治

Author:村 岡 長 治
出自:兵庫県姫路市
現在:埼玉県富士見市
仕事:特定社会保険労務士、行政書士

筑波大学付属駒場高等学校卒業後、早稲田大学理工学部に学ぶが、家業を継ぐため学業途上で帰郷。
現在、川越・ふじみ野・富士見方面で、社会保険労務士・行政書士業をやっています。

「村岡労務行政事務所」のホームページもご覧ください。

両士業の支部内で、勉強会などを持てるといいと思っています。信頼できる同志との連携を深めたい。

お客様とは互いに信頼でき、長続きする関係を築いて行きたい。

趣味は酒、旅行、絵画・音楽・書の鑑賞など。子供たちも独立して、いまは夫婦2人です。

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