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さざれ石は巌になるのだ、 70年来の我が不明を恥じて「喝!」

70年余の人生で、恥ずかしながら初めて知ったことがありました。知 らなかったのは私だけでしょうか? 皆さんはご存知でしたか? わが敬愛するTMさん、いかがですか。

国歌「君が代」の歌詞につ いてです。真面目に書きます。

   「 君が代は 千代に八千代に さざれ石の いわおとなりて 苔のむすまで 」

歌詞の出典は 「古今和歌集」 ということですが、初句は 「我が君は」 で、「君が代」 の歌詞 とは完全な一致は見られません。 「我が君は 千代に八千代に さざれ石の いわおとなりて 苔のむすまで」 というのが元の歌詞のようです。

実は、「知らなかった」 ことを恥 じたのは、「さざれ石」 の句につ いてです。さざれ石(小さな石)が いわお( 巌 = 岩、大きな石 )になることはあり得ないと、子供の頃からなんとなく思っていました。あるとすれば、例えば盆地あるいは海底などに小石が堆積を続け、数千万年・数億年という長い年月で上からの圧力で固まり、やがてその堆積岩が地殻変動で顕れる。「君が世」 をそれほど悠遠の期 間に譬えたのだろう。それでも 、さざれ石が巌になったと言うことができるのではないか、と。

ところが最近、家でテレビをつ けたら 「若大将のゆうゆう散歩」 という番組の途中でした。ある俳優が散歩をしながら、いろいろな工場、工房、店舗などを訪ねているのですが、テレビが映ったとたん 「さざれ石」 と書いたカードが前に置かれた、小ぶりの岩が目に入ってきました。しかしそのあと、すぐに画面が変わってしまいました。

急いでインターネットで検索。そこで小さな石の隙間が炭酸カルシュウムや水酸化鉄などで埋められ固化した石も、一般に 「さざれ石」 と呼ばれていることを初めて知りました。石灰石が長い年月の間に、雨水で溶解され、その時に生じた粘着力の強い乳状液が次第に小石を凝結して、だんだん巨石になるというのです。鍾乳石(あるいは石筍)と同質の成分が小石群を接着したのでしょう。

「さざれ石」 は 「巌」 になるのです。ふり返って見ると、私の無智からこれまで 国歌の話が出たとき、「巌は風化などでさざれ石になるが、さざれ石は巌にならない。気の遠くなる年月を経て堆積岩になることを譬えたのでしょうか」 と数人に話した記憶があります。耳を穢した方には謹んでお詫びいたします。生半可な知識 を振り回すのはいけませんね。よくよく肝に銘じました。
本日は自らの不明をさらけ出し、訂正をひと言お伝えしたかったのです。失礼しました。