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結論ありきの国際軍事裁判、事後法で裁くなど論外だ

先日、何十年かぶりに懐かしいご婦人とお会いしました。そのおりこのブログを見てくださっていること、最近書いた「戦犯」の話が参考になったことなどを話しておられた。

私は過日のブログで、「太平洋戦争の戦犯といわれる方たちは3種類に分けられ、ABCは罪の軽重ではない。A級は平和に対する罪。B級は通例の戦争犯罪。C級は人道に対する罪である。A・C級はドイツと日本を罰するために、あとから急きょ制定された事後法だ」ということを述べました。

こんな「駄文」でも読んでいただけるのは嬉しい。そこで調子に乗るわけではありませんが(調子に乗って?)、AC級がどういう経緯で決められたのか、またこれはあくまでも私の個人的意見ですが、AC級が事後法というだけではなく、C級はニュルンベルク裁判(ドイツ)にはなじまないのではないか、と考えていますので、それをちょっと書いてみたい。IMさん、ぜひ読んでくださいネ。機会があれば、意見を聞かせていただきたい。

まず、戦争をすること自体は国際法違反とは言えないでしょう(多くの国民はたまりませんが、それは別に考えて)。それぞれ主張がかみ合わないから起きることで、むしろ昔は「外交の一種」という考え方もあったそうです。侵略戦争は許されないという考えもありますが、侵略か自衛かを決めるのはたいへん難しい。

さて、話の先を急ぎます。B級の「通例の戦争犯罪」。これがそれまでの戦争犯罪とされてきたもので、従来から国際法で許されていなかったのです。「民間人や捕虜の虐待、殺害、略奪など。また軍事施設を除く都市破壊など」がこれにあたります。いつもいいますが、アメリカによる東京・大阪はじめ各都市の大空襲。ことに広島・長崎への原爆投下などその最たるものですよ。

ところで 「A級〈平和に対する罪〉侵略戦争を共謀、遂行した罪」 「B級(既述)」 「C級〈人道に対する罪〉政治的または宗教的、人種的理由に基づく迫害行為など」 は、1945年8月の米英仏ソが合意した「国際軍事裁判所憲章(ロンドン憲章)」で規定されたのです。

B級に抵触する問題は、もともと国際法違反ですから、とりあえずここでは触れません。
しかしドイツが降伏したのは45年5月、日本は8月でした。ところがその8月に作成したロンドン憲章を根拠に、「何年もさかのぼって」裁こうというのです。こんなのは裁判とは言えません、戦勝国の一方的な報復であり私刑(リンチ)ですよ。

A・Cの 「内容」 についての是非はとりあえず措きます。
ただ 「法律なければ犯罪なし」 というのが、日本だけではない世界の法運用の根本です。これがすなわち 「罪刑法定主義」 です。反対にたとえ納得できない法律であっても、正当な手続きで決定し、発布し、施行したなら、そのときからその法律の適用を受けるのです。

しかしあるときに制定した法律で、それ以前にさかのぼって罰するなどは、 「事後法」 といって絶対に許されることではありません。昨日まで法律で許されていたことが禁止されたのはよしとしましょう。ただし遡って以前の行為も罰する、こんなことあり得ますか!! それでは世の中、成り立ちませんよ。
こんなことをやっているのは韓国ぐらいしか私は知らない(このあとお話します)。

Aを事後法と認めるなら、侵略戦争か否か、それに加担したか否かの以前に、被告は無罪になります。東京裁判でも裁判官の何人かは事後法だといったのではなかったか。しかしウェブ裁判長は、アメリカの強要だったか、アメリカへの遠慮だったか、結局、出したのは日本を敵視する判決だった。

日本人に関して、とりあえずC級を論ずることはしません。東京裁判でも特にC級は起訴されず、BC級としてまとめて扱われてきたからです。しかしニュルンベルク裁判に〈C級〉を持ち出すのはおかしくありませんか。(つづく)
プロフィール

村 岡 長 治

Author:村 岡 長 治
出自:兵庫県姫路市
現在:埼玉県富士見市
仕事:特定社会保険労務士、行政書士

筑波大学付属駒場高等学校卒業後、早稲田大学理工学部に学ぶが、家業を継ぐため学業途上で帰郷。
現在、川越・ふじみ野・富士見方面で、社会保険労務士・行政書士業をやっています。

「村岡労務行政事務所」のホームページもご覧ください。

両士業の支部内で、勉強会などを持てるといいと思っています。信頼できる同志との連携を深めたい。

お客様とは互いに信頼でき、長続きする関係を築いて行きたい。

趣味は酒、旅行、絵画・音楽・書の鑑賞など。子供たちも独立して、いまは夫婦2人です。

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