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菅直人よ! 今でも 「恥の文化」 を受け入れるのか

「原発事故は長年、原発を推進してきた(*1)自民党にも責任がる。それを棚に上げて他を責めるのは(*2)『恥の文化』に反する」。

昨年7月の衆院本会議における菅直人氏(当時首相)の発言です。言っても始まらないかと思いつつも、若い議員諸君が将来、「恥をかかない」ために弊ブログでとひと言だけ述べました。しかしこんな人目につかないところに書いてみたところで、しょせん「ごまめの歯ぎしり」にも及ばなかった。
しかし一国の総理が間違ったことを言い、間違った引用のまま残るのは恥ずかしい限りだ。もう一度だけその部分を取りあげてみたい。

この発言には大きく分けて、2点の誤りがあります。
*1点目は「自民党にも責任がある」という発言。

そもそも「自民党ではダメだ」を売り物にして民主党は政権交代をしたのだろう。政権交代をして直ちに「原発廃止を打ち出した」、あるいは「原発の危険性を指摘して改善に取り組んできた」のなら、今回の事故の間に合わなかったとしても、現政権の責任を問うことはできない。
しかし現実は、自民党の原発方針を「是」として承継してきた。ということはすでに「自民党の責任」ではなく、民主党の責任だろう。こんな責任逃れ体質では、とうてい国民の信は得られないぞ。

*2点目は「他を責めるのは『恥の文化』に反する」との発言。これは引用の仕方を間違っているのだ。

あなたは自民党を「恥の文化に反する」と非難している。ということは、自分は恥の文化を受け入れるということだろう。間違いないね。ここに言う「恥の文化」は、ルース・ベネディクトの「菊と刀」からの要約に違いない。

ベネディクトは欧米を「罪の文化」、日本を「恥の文化」と表現した。欧米人は「神の目を恐れる」から、内的規範で自らを律している。すなわち彼女の表現によれば、良心がある民族だそうだ。
一方、日本人は「恥を恐れる」だけだから、人目は気にするが、人がいないところでは何をするかわからない。すなわち良心がない、というのだ。

つまり、菅氏は人が見ているところでは「恥を恐れる」から自らを律する。しかし、人がいないところではなにをしてもいい、と思っているのですか。良心などなくてもいいと考えているのですか。こんな誤った引用、一国の総理として恥ずかしくはありませんか。

場合によっては、またまた外国に誤解される原因になりかねない。日本の首相が、「わが国は恥の文化だ」と認めたわけだから。キミの悪い癖だと思いませんか、半可通な知識を振り回すのは。

戦後の日本占領政策と日本統治に生かすべく、アメリカ政府が日本研究を委託したのがルース・ベネディクト。彼女は人類学者の立場から有名な「菊と刀」(有名なのは日本だけですかね?)を戦時中に書き上げ、「敵国」に対するGHQの指針とした。
要するに日本人の考え方を明らかにしたかったのだ。

しかし日本に来たこともない者に、本当の日本がわかるはずはない。私はしょせん他の学者の見解の借用であり、本人の想像の域を出ないと思っている。そういえばベネディクト自身、学生にはこの本を読まないように言っていたらしい。評価は相半ばするが、すべてを承知で読むなら、それなりの興味を引く個所もあるかもしれない。

しかし菅さん。明らかな引用ミスで、日本をけなしている箇所をほめられていると勘違いするのは、いくらなんでも頭が悪すぎるのではないか。キミの考えを聞きたい。
プロフィール

村 岡 長 治

Author:村 岡 長 治
出自:兵庫県姫路市
現在:埼玉県富士見市
仕事:特定社会保険労務士、行政書士

筑波大学付属駒場高等学校卒業後、早稲田大学理工学部に学ぶが、家業を継ぐため学業途上で帰郷。
現在、川越・ふじみ野・富士見方面で、社会保険労務士・行政書士業をやっています。

「村岡労務行政事務所」のホームページもご覧ください。

両士業の支部内で、勉強会などを持てるといいと思っています。信頼できる同志との連携を深めたい。

お客様とは互いに信頼でき、長続きする関係を築いて行きたい。

趣味は酒、旅行、絵画・音楽・書の鑑賞など。子供たちも独立して、いまは夫婦2人です。

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