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「想定外」を乱発、東電は責任を逃げてはいけない

埼玉の社労士です。
東京電力福島第1原発をめぐり、2009年に開いた経済産業省の審議会で、平安時代に起きた貞観津波の痕跡を調査した研究者が、同原発を大津波が襲う危険性を指摘していたことが26日に分かった、という記事が新聞何紙かに掲載されていました。

当時、東電側は「十分な情報がない」としてその対策に難色を示し、設計上は耐震性に余裕があると主張。津波想定は先送りにされ、地震想定も変更されませんでした。この時点で非常用電源など設備を改修していれば、原発事故は防げた可能性があるというのが専門家の多くの見方であり、東電の主張を是認した国の姿勢も厳しく問われそうです。

つぎは毎日新聞(2011.3.27)からの引用です。

「専門家の指摘を軽んじたことが前例のない事故の引き金になった可能性があるほか、東電の主張を事実上追認した国の姿勢も問われそうだ」
「東電の対応に対し、岡村センター長は『原発であればどんなリスクも当然考慮すべきだ。あれだけ指摘したが、東電から新たな調査結果は出てこなかった。<想定外>とするのは言い訳に過ぎない』と話す」

岡村(行信)センター長とは、独立行政法人・産業技術総合研究所の活断層・地震研究センター長です。「原発の安全性は十分な余裕を持つべきだ。不確定な部分は考慮しないという姿勢はおかしい」としています。ことに「<想定外>とするのは言い訳に過ぎない」という主張は、まことにその通りだと私は思います。

そもそも危機管理(リスクマネージメント&クライシスマネージメント)とは、大まかにいうと「災害、事故、犯罪などによって、大量の人命・心身・財産に危害を及ぼす事件・事故が発生した場合、政府・自治体・企業などの組織が通常業務を越えてとる事前・事後の緊急対策」とでもいうのでしょうか。

専門分野ではありませんので、適切に定義できているという自信はありません。しかし私が言いたいのは、「想定外まで予想して対策を立てる」のが危機管理ではないかということです。最悪の事態を予想して最善を尽くす。原発で最悪の事故といったら何ですか。チェルノブイリ、スリーマイル島の事故を見たら明らかではないですか。想定内の事態に対処するのに、改めて危機管理を強調する必要があるのですか。

要は、危機管理能力がなっていないのです。それを清水正孝・東電社長はじめ当事者たちはさかんに「想定外」を強調していますが、そんな言葉遊びで逃げるのを許してはいけません。これは自分らの責任回避と、今後の補償の金額を抑えるための浅知恵と思わざるをえないのです。

責任の所在を逃げることなく、全身に負って対処しなければなりません。それができないということは、責任者の器ではない。責任をとって早々に退任するべきです。

ブログをお読みいただき、感謝します。

プロフィール

村 岡 長 治

Author:村 岡 長 治
出自:兵庫県姫路市
現在:埼玉県富士見市
仕事:特定社会保険労務士、行政書士

筑波大学付属駒場高等学校卒業後、早稲田大学理工学部に学ぶが、家業を継ぐため学業途上で帰郷。
現在、川越・ふじみ野・富士見方面で、社会保険労務士・行政書士業をやっています。

「村岡労務行政事務所」のホームページもご覧ください。

両士業の支部内で、勉強会などを持てるといいと思っています。信頼できる同志との連携を深めたい。

お客様とは互いに信頼でき、長続きする関係を築いて行きたい。

趣味は酒、旅行、絵画・音楽・書の鑑賞など。子供たちも独立して、いまは夫婦2人です。

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