FC2ブログ

「家族の入院」って大変なことですね

埼玉の社労士です。家族の入院って、大変なことですね。内々の問題だから書くべきではないかとも思ったのですが、ブログは日記のようなものだと聞いていますので、今日は内輪話を書いてみます。よろしく。

昨年12月、妻が仕事場の2階で倒れて伏せていたため、1階で仕事をしていた人たちに気づかれずに、半日たってやっと救急病院へ搬送されるという出来事がありました。病名は「脳出血」です。
現在58歳でふだんは元気でしたから、周囲もそんなことを想像していなかったのです。

妻は指圧師です。自分で指圧治療院を経営し、スタッフも5人います。特定非営利活動法人(NPO法人)基本指圧研究会というボランティアの集まりも主宰しています。
なかなか評判が良いようで、指圧師としての仕事に加え、ときには日本指圧専門学校(浪越学園)で臨時講師をやり、地方のロータリークラブでお話をさせてもらったこともあります。
「指圧の天才・浪越徳治郎先生に少しでも近づきたい」、というのが妻の願いです。


突然、聞きなれない言葉を出すかもわかりませんが、二分脊椎症という病気があります。
二分脊椎は、生まれつき脊椎の癒合が完全に行われず一部開いたままの状態にあることをいいます。脳からの命令を伝える脊髄が形成不全を起こしているわけですから、いろいろな神経の障害を起こすことが多くあります。
主に腰椎・仙椎に発生して、その部位から下の運動機能と知覚が麻痺したり、膀胱や直腸の機能にも大きく影響を及ぼすのです。

どうしてこんなことを書いたかといいますと、実は妻の治療院(埼玉・川越)の前を毎日、登下校する少年がいました。当時、小学校高学年か中学校1年生ぐらいだったでしょうか。足の踵(かかと)を地に付けることができません、尖足(せんそく)歩行というのですね。その足を回すようにして動かし、身体を揺すりながら歩いているのです。

「何とかあの子の足を指圧で良くできないものか」

彼のお母さんを通して、一度来院するように伝えました。聞くと二分脊椎症で、そのため尿も便も自力で排出することができない。尿は自分で導尿を、便は何日かに一回母親に洗腸という方法で排便させてもらっているのです。

妻のボランティア精神に火がつきました。

「何とかしてあげたい」

方法は、指圧と彼のためにプログラミングした体操です。
体操は知り合いの矢野龍彦・桐朋学園大学教授にプログラムを組んでほしいと頼みに行きました。矢野先生はナンバ式体操の第一人者です。体操が出来上がったとき、先生から名前をつけるように話がありました。妻がつけた名前、それが「チャレンジ・ナンバ」です。

1年ぐらいかかったでしょうか。137回の基本指圧、22回の全身指圧、それにチャレンジ・ナンバ体操の効果で、踵も地について歩けるようになり、自力排便・排尿ができるまでに回復したのです。
大学病院で何度も手術を受け、「これ以上の回復は望めない」といわれていたものですから、「画期的な成果」ということで、周囲の医師から学会発表を勧められました。

しかし指圧師は学会で発表することができない。そこである大きな病院の脳神経外科医長をされたこともあるF先生が代わって発表してくださったのです。2年ほど前の夏だったでしょうか、会場は有楽町の東京国際フォーラムです。

その反響は大きく、ある財団の理事長さんに依頼され、妻は施療のために関西まで何度か出かけたりもしていました。F先生にはそれ以来、懇意にしていただいていました。
その後、妻は複数の二分脊椎症児の治療にも大きい成果を上げたようで、また今年(2011年)、F先生にお世話になり学会発表をしたい、と言っていた矢先に倒れたのです。


長々書きましたが、実は今回このF先生にずいぶん助けていただいたのです。先生は脳神経外科の専門家です。電話で報告かたがた相談したら、そのたび的確な指示をいただくことができました。先生は、「これもご縁ですね」と仰ってくださいました。

緊急搬送された病院では、すぐにも開頭手術をする、ということでした。
「血管撮影をしなくてもいいのですか」と私が聞くと、
「CT・MRIの写真で脳の上部の出血は明らかだから、血管撮影は必要ない。おそらく脳動静脈奇形(動脈と静脈が直接つながっている)があるだろうから、あればそれを処置すればいい。難しい手術ではないでしょう」

F先生に報告したところ、次のようなお話でした。
「血管撮影をしないのは無謀だ。日本の脳神経外科で10指に数えられる先生を私は知っている。話したところ、任せてくれるなら引受けます、と言ってくれた。どうしますか」

もちろんお願いしました。F先生は超多忙のなか、東京から埼玉・川越の病院まで来てくださいました。妻の担当医に会ってその場でCT、MRIの写真と、それまでの経過を書いた紹介状を受け取り、新しい病院の先生に届けてくださったのです。転院の話もすぐに決まりました。

東京の病院に替わった妻は、とりあえず開頭手術を免れ、今そこでリハビリに取り組んでいます。血管撮影の結果、脳の上部に動静脈奇形はなかったのです、出血は動脈硬化によるものでした。緊急搬送された病院にそのまま居たら、すぐにも開頭手術をされていました。しかもそれはやらなくてもいい手術なのです。
気になる部分があるので今後もう一度検査をする、ということですからまだ安心はできませんが、主治医の先生と、2人の担当医という、万全の医療体制を布いていただきました。

暮れから正月にかけて、我が家はまるで暴風雨に曝された状態でした。その暗闇の中で、進むべき道を照らしてくださったのがF先生でした。
ボランティアと思っておこなった二分脊椎症の子供の治療が、結果、先生との縁となったのです。まさに「情けは人のためならず」、なのですね。

私が病院から帰宅する時間を図って、「慰労会」と称して飲み会を設けてくれた友人の思いやりもうれしかった。散財をさせてしまいました。
たまたまこちらに来ていた富山市在住の妻の妹も、暮れの12日から27日まで帰らずに手伝ってくれました。
暮れから正月にかけて、九州から来ていた娘も、向こうへ帰りました。夫婦2人ですから、病院へ行ってやらなければ淋しがるので、私はほぼ毎日東京まで出かけています。

そんなわけでブログの更新も思うにできません。あしからずご了承ください。本日は近況報告、ということでご勘弁ください。ありがとうございました。


プロフィール

村 岡 長 治

Author:村 岡 長 治
出自:兵庫県姫路市
現在:埼玉県富士見市
仕事:特定社会保険労務士、行政書士

筑波大学付属駒場高等学校卒業後、早稲田大学理工学部に学ぶが、家業を継ぐため学業途上で帰郷。
現在、川越・ふじみ野・富士見方面で、社会保険労務士・行政書士業をやっています。

「村岡労務行政事務所」のホームページもご覧ください。

両士業の支部内で、勉強会などを持てるといいと思っています。信頼できる同志との連携を深めたい。

お客様とは互いに信頼でき、長続きする関係を築いて行きたい。

趣味は酒、旅行、絵画・音楽・書の鑑賞など。子供たちも独立して、いまは夫婦2人です。

リンク
カレンダー
12 | 2011/01 | 02
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
最新記事
最新コメント
カテゴリ
最新トラックバック
月別アーカイブ
訪問者数カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR