健康と環境問題の改善を考え自転車専用レーンの設置を

世界有数の「自転車大国」とされるデンマークのカーレン・エレマン環境相(41)が国連生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)出席のため来日し、東京の自転車事情を視察した。同国環境省は二酸化炭素削減につながるとして自転車の普及を支援しているが、自転車と歩行者の事故が急増している日本の状況を「大変悲しい」と語り、「自転車専用通路の整備と子供からの交通教育が重要だ」と強調した。


少々長くなりましたが、毎日新聞(2010.10.27 夕刊)からの引用です。
記事によると、デンマークの首都コペンハーゲンでは、市民約70万人の40%近くが通勤や通学に自転車を利用し、全国で3000キロの自転車専用通路が整備されているというのです。

自転車の利用は排気ガスの削減だけではなく、健康面でも効果が高いとして従来から注目されてきました。しかしわが国では、自転車専用道路が整備されていません。しかしも道幅が狭く車の通行量がきわめて多い。

そのために自転車が歩道を通行することが多いのです。スピードを出すことも多く、自転車と歩行者との接触・衝突事故が頻発しています。
道路交通法では自転車は「車両」に区分されるため、本来、車道を走らなければなりません。「自転車通行可」の標識がある歩道だけ、車道寄りを注意して走行することが許可されているのです。

しかし自転車の運転者は、交通法規を勉強していない人が多い。歩行者への迷惑も考えない人が目立ちます。歩道を2台で並走する、ケイタイをかけながら、なかにはメールを打ちながら我が物顔で走りまわる、という姿を頻繁に目にします。

いっぽう法規を守り車道を走っている自転車は、車と並走できない狭い道が多いため、接触事故がたいへん多いのも事実です。ことに地方では、交通量が多いわりに道路整備が遅れています。

同環境相は日本の道路を自転車で走ってみて、「事故減少のためには自転車専用の車線をもっと作るべきだ」と指摘しているといいます。


私はデンマークの交通事情は知りませんが、オランダの自転車専用道路について、少しお話してみたいと思います。

オランダではどんな小さな町でも、ほとんど自転車専用道路があります。これは赤いアスファルトで舗装されていて、自転車は、車や歩行者を気にすることなく走ることができるのです。自転車専用道路を走行しているときは、人や車と接触事故を起こしても、自転車のほうが大幅に保護されると聞きました。

日本では道路にペンキでラインを引いているところがありますが、ペンキの上は雨のときに滑って危険です。しかしオランダの自動車専用道路は赤い「アスファルト」なので、その心配もないようです。

また山のない平らな国ですから坂道が少なく、自転車にはもってこいの国土です。そのためか、オランダの自転車普及率は1人当たり1.1台、デンマークの0.8台を大きく抜いて世界1だといいます。
他の国はオランダほど自転車専用道路が普及していないので、この道路の有無で、たとえばオランダとドイツの国境がわかるといわれています。

では日本はどうなっているのでしょう。

交通法規を守って走った場合。広い歩道で「自転車通行可」の標識があっても、慣れない道ならその標識に行きつくまでわからないし、標識を見落とすこともあります。気がつかなければ、結局、車道を走ることになるのです。

自転車通行可の歩道はかなり広いわけですから、いっそオランダに倣って、車道寄り部分を赤いアスファルトで舗装して、仮の自転車レーンにしたらどうでしょう。自転車専用レーンができるまでの暫定措置として。
もちろん色は目立つものなら、黄でも青でもいいと思います。あるいは、すでにやっているところもあるのでしょうか。私が生活している川越、ふじみ野、富士見方面では見たことがありませんが…。

道幅がある程度以上広い車道では、自転車レーンをきめて着色したアスファルトを敷く。場合によっては縁石なども取り付け、車道と区別してもいいかもわかりません。

道幅が狭いのに、双方通行の道路がかなりあります。もちろん自転車と車が並走する余地はありませんから、自転車の後を車が延々と続くことがあります。夜は視界も悪いし、自転車にもたいへん危険です。
その道路と、少し離れたところに同様の道路が並行して走っていることがあります。これらをそれぞれ逆方向の一方通行にできないのでしょうか。もし一通が可能なら、その道に自転車専用レーンを十分確保できるわけです。
気のせいかもわかりませんが、オランダは一方通行の道がかなり多かったように思います。

そして新しく道路をつくる場合、あるいは道路拡張のときなどは自転車専用レーン設置を義務付けるなど、いろいろ改善の余地はあるのでしょう。私は門外漢ですが、専門家が知恵を出し合ったらきっといい方法が出てくるのではないでしょうか。
それとともに、自転車にもたとえば自転車運転者損害賠償保険といった傷害保険加入を義務付け、自転車運転者には交通法規、ルールの教育を徹底してもらいたい。

健康にいい、環境にも優しい自転車をもっと活用できるように、国家をあげて取りくんでもらいたいものです。

写真は自転車に乗って日本の自転車事情を視察するデンマークのエレマン環境相。YAHOOの東京新聞ウエブページから。

PK2010102602100127_size0エレマン環境相②
プロフィール

村 岡 長 治

Author:村 岡 長 治
出自:兵庫県姫路市
現在:埼玉県富士見市
仕事:特定社会保険労務士、行政書士

筑波大学付属駒場高等学校卒業後、早稲田大学理工学部に学ぶが、家業を継ぐため学業途上で帰郷。
現在、川越・ふじみ野・富士見方面で、社会保険労務士・行政書士業をやっています。

「村岡労務行政事務所」のホームページもご覧ください。

両士業の支部内で、勉強会などを持てるといいと思っています。信頼できる同志との連携を深めたい。

お客様とは互いに信頼でき、長続きする関係を築いて行きたい。

趣味は酒、旅行、絵画・音楽・書の鑑賞など。子供たちも独立して、いまは夫婦2人です。

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