後味が悪い現金拾得の顛末

1ヵ月ぐらい前の話になります。
私が近所の郵便局で用事を済ませての帰り、出口付近の路上に500円、100円、10円の硬貨が多数散乱していました。

とりあえず拾い集めて郵便局に戻りました。
「ここに来た人が落としたのでしょうから、預かってください。後で来るかもわかりませんから」

局長さんが応対して、
「ここで預からされても困るから、警察署か交番に持っていってほしい」

面倒だと思いましたが事の成り行き上、多少離れた場所にある交番まで行きました。
机の上にお金を広げて警察官に事情を説明し、聞かれるままに住所・氏名・電話番号を伝えているところへ、年配の男性が入ってきました。

「あ、それだ、それだ。それ、オレの金だよ」
警察官が私をさして、
「拾ってわざわざ届けてくれた方だ。まずお礼を言いなさい」
「ありがとう」
ひとこと言っただけで、あとはその金が自分のものであることに熱弁をふるっています。

金額は2000円余りでした。スーパーに買い物に行って、小銭入れの口が開いているのに気がついたそうです。直前に立ち寄った郵便局に行ったところ、「拾った人が交番に持って行ったかもわからない」と聞いて来たというのです。

「落とし主が現れたんだから、もういいでしょう。帰ります」
私の言葉に警察官が、
「謝礼は放棄ということで、いいんですか」
「そんなもの貰うつもりありませんよ」

その男性、私に、
「何かあるといけないから、名前と住所・電話を教えてよ」
「拾ってあげた金が不足している、とでもいうのならお巡りさん言ったらいい、住所も名前も知らせてあるから。そうじゃなければ、連絡を取ってもらいたくない」
警察官もうなずいていました。

そのあと、一応顛末を話しておこうと郵便局へ寄ったところ、局長さんが私の家に向かったということでした。ほどなく局長さんと、道で会いました。

「落とした人から、拾った人の住所を知らせろと執拗に言われたんですが、個人情報を勝手に知らせるわけにはいかない、と言って私が伺ったところだったんです」

私は交番へ届けたこと、そこへ落とし主が現れたことを話しました。
ことは一件落着ですが、今回のことでつくづく考えさせられました。

・落とし主が、拾ってくれた人に対する感謝の気持が全くない。
・面倒だと思ったが、私はすぐ届けたからまだいい。もし忙しいとき、後で届けようとしていたら、まるで拾得物を横領したように言われるのではないか。その人が交番に来たときも、いきなりの言葉が、「あ、それだ、それだ。それ、オレの金だよ」だったのです。

「情けは人のためならず」とは言いますが、ともかくイヤな後味だけが残った出来事でした。これからは落とし物を目にしても、よっぽど暇なとき以外は抛っておこうか、というのが正直な感想です。淋しい世の中ですね。

私は人がよすぎるのでしょうか。皆さんならどうされますか、悩んでしまいます。

本日もブログをお読みくださり、ありがとうございます。

プロフィール

村 岡 長 治

Author:村 岡 長 治
出自:兵庫県姫路市
現在:埼玉県富士見市
仕事:特定社会保険労務士、行政書士

筑波大学付属駒場高等学校卒業後、早稲田大学理工学部に学ぶが、家業を継ぐため学業途上で帰郷。
現在、川越・ふじみ野・富士見方面で、社会保険労務士・行政書士業をやっています。

「村岡労務行政事務所」のホームページもご覧ください。

両士業の支部内で、勉強会などを持てるといいと思っています。信頼できる同志との連携を深めたい。

お客様とは互いに信頼でき、長続きする関係を築いて行きたい。

趣味は酒、旅行、絵画・音楽・書の鑑賞など。子供たちも独立して、いまは夫婦2人です。

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