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見かけほど中身はない? 発祥のノルウェーでクオータ制に疑問の声も

 クオータ制(quota system)とは、議員や会社役員などの女性の割合をあらかじめ一定数に定めて、積極的に起用する制度のことです。女性の社会進出を後押しし、男女ともに働きやすい社会を目指すとしています。「クオータ」とは定員、割り当てという意味の英語です。
 これは欧米で進められてきた制度です。ところがわが国でも、選挙で男女の候補者数をできる限り「均等」にするよう政党に求める、「候補者男女均等法」(略称)が5月の参院本会議において全会一致で可決、成立しました。罰則がない、努力義務の法律ですが、女性の議員を増やすことを促す日本で初めてのものです。

 クオータ制の発祥地として知られるノルウェーでは、法制化によって一般企業にも同制度を導入し、女性の社会進出が大きく進んだと言われています。
 2003年の会社法改正により、同国の男女平等政策は民間企業にも広がりました。上場企業の取締役会における女性の割合を40%以上とすることを義務づける法律が導入されたのです。
 国際的には、同制度は女性登用に一定の成果を挙げたと評価されています。だがノルウェー国内では、その効果を疑問視する声もあがっているそうです。

 この制度が非上場企業には適用されないことも、大企業にとっては抜け道となっているらしい。03年に563社あったノルウェーの上場企業は、クオータ制が法的強制力を持つ08年までに、驚くことに179社に激減したという。
 女性役員の比率を上げたくないために、7割の上場企業が非上場に転じたというのです。その結果、非上場企業の役員50万人のうち、女性が就いているポストは9万人余り。割合は2割にも満たない。

 一方、上場企業の取締役会における女性役員は40.7%を占めるまでになった。だが、実際に経営に携わる女性役員は6.4%にとどまるという。またノルウェーの大手上場企業で、社長の座に就いている女性は一人もいない。
 結局のところクオータ制は、経営の決定権を持たない女性役員の数を増やしただけだった。見かけだけで中身はないということです。

 ですから、これは発祥のノルウェーにおいても賛否半ばするという。
 ところが、形骸化してしまったともいえるクオータ制を、米西部カリフォルニア州では取り入れるらしい。来年から、州内に本社を置く上場企業に女性取締役の選任を義務化するというのです。
 米国の州では初めて。同州は全米最大の人口を抱えてIT企業も多く、新法は他州に影響を与える可能性があるという。

 19年末までに少なくとも1人の女性取締役を選任し、21年までに取締役が5人の企業は女性を最低2人、同6人以上の企業は女性を最低3人にしなければならない。最初の違反には10万ドル(約1100万円)、2回目以降は30万ドルの罰金が科される。(毎日新聞10月3日)

 しかしこういう問題は、無理やり押し付けるとろくなことがないと思われるがどうでしょう。(続く)

庁舎屋上に「曲技飛行の観覧席」、納税返礼品に工夫を凝らす自治体

 ふるさと納税制度をめぐり、過度な返礼品で寄付を集める自治体を、制度の対象から外すという総務省の方針が波紋を広げているようです。この制度の創設は、都会に偏りがちな税収を地方に分散させようという目的だったが、返礼品競争が過熱してしまった。

 ネットサーフィンをしていると「ふるさと納税おすすめ返礼品ランキング!」「還元率が高いおすすめ返礼品」「お礼品人気ランキング」など、返礼品をどうすれば有利に獲得できるかなど、本来の目的から外れた方向へ進んでいるのがよく分かります。
 例えば、あるサイトに1万円(9位の五匠鰻蒲焼のみ2万円)を寄付した時の、自治体の返礼品と(推定)還元率が掲載してありました。ばかばかしいが、数件転載してみます。

 【1位】村上牛すき焼き用 還元率136%
 【2位】佐賀牛 切り落とし 1Kg 還元率123%
 【3位】黒毛和牛「大黒千牛」リブサーロイン 4枚 還元率 97%
       ~ 略 ~
 【8位】[熟成米]唐津上場産コシヒカリ 10Kg(5Kg×2)推定還元率54%
 【9位】五匠鰻蒲焼(大隅産)4尾セット 推定還元率 50%
 【9位】九州産うなぎ蒲焼 特大サイズ2尾 タレ付き 推定還元率 50%
 (9位の五匠鰻蒲焼だけは2万円寄付した時の返礼、あとはすべて1万円の寄付に対する返礼)

 どうですか。ふるさと納税の本来の主旨などどこかへ消し飛んでしまっている。それにしても還元率が100%を超えるとはどういうことでしょう。1万円寄付して1万円を超える返礼品が届くということでしょう。どんなカラクリがあるか知りませんが、私などには理解ができない。
 返礼品を地場産品に限定するなどして自治体間の公平性を保つことを目指す総務省の方針に対し、特産品に乏しい自治体が収入や知名度アップの手段として制度を活用してきたところも多いのではないか。
 しかし、決まったものをくだくだ言っても仕方のないこと。まして高額返礼品の実態を考えると、「それでも自治体のやり方でやらせろ」とは言えないでしょう。

 ここでは、基地航空祭の目玉となっているアクロバット飛行が観覧できる“特等席”を提供して毎年ほぼ満席になっている自治体があることをお伝えしましょう。
 それは航空自衛隊入間基地がある埼玉県狭山市です。「アクロバット飛行が観覧できる“特等席”」というのは、眼下に基地が広がる市庁舎の屋上です。
 入間基地では例年11月3日の文化の日に開かれる「入間航空祭」に10万~30万人が詰めかけるという。一番人気は空自のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」の曲技飛行。だが基地内は混雑しており、落ち着いて観賞できる場所は少ない。

 そこで市は2016年から、ふるさと納税者の寄付者にふだん立ち入り禁止の市庁舎屋上を開放。5万円以上で高層棟(8階建て)、2万円以上で低層棟(3階建て)の屋上から曲技飛行を観覧できる。
 今年はすでに8月24日に満席となってしまったため、35席増やしたがそれも翌日には埋まってしまったという。
 (狭山市の“特等席提供”という「知恵」については、毎日新聞9月25日〈埼玉版〉の記事を借用しておりますのでここでお断りします)

 この事実を見ると、高価な返礼品を送ることしか思い浮かばない自治体は恥ずかしいではないですか。これは元手もかからない。しかも観覧者は狭山市まで足を運んでくれるのです。よそ事ながら、これを考え出した職員(でしょうか?)には臨時ボーナスを支給して、厚くもてなしてもらいたいものです。

 簡単な発想かもしれませんが、これは花火大会にも利用できるかもわからない。あるいは、寒さが苦手な私には考えられないことですが、「雪国地吹雪ツアー」などというものもあるのです。これは返礼品としては利用されていないかもわかりませんが、珍しい体験を求めている人は意外に多いのです。
 そう考えると、「地元にブランド牛がない」「名が売れた果物もない」「海がないから地場産の魚介類もない」とぼやくのをやめると、その向こうに何か見えてこないですか。

 私ならイカ釣りの体験をして、取り立てのイカを片っ端から船でイカ刺し、イカソーメン、煮物にしてくれる、そういう「返礼ツアー」があったら飛びつきますね。日本酒かビールを飲みながら新鮮なイカを堪能する、堪えられませんよ。でもこれも返礼品目当てのふるさと納税になる? それでは本末転倒か?

ブルーインパルス②
ブルーインパルスの勇姿(航空自衛隊のサイトから)

「石破4条件」は加計潰しか? 日獣政連からの百万円献金を頬冠り

 (前回の続き)
 ここで政界ウォッチャーの永田二郎氏が、WiLL10月号に「これが石破茂だ! 絶対総理にしてはいけない男」と題して寄稿されていますので、それを引用させていただきながら石破氏の節操のなさをお伝えしたい。信念・節義に対する意識の低さには恐れ入る以外にない。

 1981年、参議院議員だった石破の父が死んだ。当時銀行員だった彼は、葬儀委員長を務めた田中角栄に「キミが後を継げ」と言われて田中派の事務局で3年間修行。86年の国政初挑戦では最終的に渡辺美智雄にすがり、当選後は中曽根派に入った。
 93年に自民党が野党に転落すると、「私は政権与党にいたい。自民党の歴史的使命は終わった」と捨て台詞を吐いて離党。経世会を破壊し自民党を野党に転落させた小沢一郎の元に馳せ参じ、「真の改革者」と絶賛した。

 自民党の復活が見えてきた1996年、今度は小沢を見限って新進党を離党。1997年には何食わぬ顔をして自民党に復党した。「自民党の歴史的使命は終わった」と捨て台詞を吐いて飛び出してから、わずか4年後の出来事だった。
 歯を食いしばって自民党の復活に注力した面々にとって、石破は最も軽蔑すべき人物だった。しかし石破は一部の領袖の恩情に助けられ、平成研(額賀派)に入れてもらったこともあり、少しずつ党内での立場を回復していった。

 ところがなんとも腰の据わらない男、党幹部人事をきっかけに額賀派を脱退。その後は派閥への批判を激化させたという。ところが派閥を持たなければ総裁選を戦うのは無理と踏んだ石破は、「さわらび会」から「無党派連合会なる言い訳がましい会を募り、結局それを石破派(水月会)とした。(永田二郎氏の文章を借用)

 麻生財務相は8月11日、安倍首相を些事で批判する石破氏の変節をバッサリ切り捨てた。
 「(石破は)派閥を解消しますと言って、無派閥の会をつくって、石破派に変えたんでしょう。言っていることと、やっていることが違うのはあんたじゃないか」

 キミが出馬宣言をしたおりの、「正直、公正、石破茂」というキャッチフレーズを聞いた自民党関係者の口をついて出た言葉が、「よく言うよ」。清和会幹部の1人が石破氏の新しいキャッチフレーズを提案した。
 「不実、不公正、百万円」
 あまりに的確過ぎて、誰も笑うもんがいなかったという。

 スキャンダル爆弾を投下したのは産経新聞です。7月17日付の朝刊1面トップに大見出しを打ち、「加計学園 行政は歪められたのか?」 という短期集中連載をスタートさせた。
 石破氏が自民党幹事長時代(2012年12月)に日本獣医師政治連盟から100万円の献金を受け、国家戦略特区担当の地方創生相に就任すると、獣医学部新設が極めて困難となる「石破4条件」が閣議決定された、という話です。

 産経が伝えた、日本獣医師政治連盟委員長の北村直人・元代議士と日本獣医師会会長・蔵内勇夫氏の2人に向けて石破氏が語った内容とは、「学部の新設条件は大変苦慮しましたが、練りに練って、誰がどのような形でも現実的には参入は困難という文言にしました」という生々しい発言だったという。
 要するに100万円を受け取り、この日本獣医師政治連盟の意を受けて、彼らの権益を守るために加計学園の獣医学部新設を妨害した、ととる以外にないでしょう。

 産経新聞に暴かれた「事実」に、石破氏は反論をしていません。場合によっては議員生命にも影響を与える重大事項です。もし嘘だというなら、産経を告訴したらどうですか。
 皆さんは、この石破氏の人となりをどう思いますか。私は自民党員でもなければ、もちろん議員でもない。しかしこんな人に首相になってもらっては日本国が困ると考えるのです。皆さんには皆さんの考えがあるでしょうから、私の意見はここまでにします。(ご清覧感謝いたします。おわり)

恥ずかしくないか石破サン! 正しい歴史を学んで総裁選を目指せ

 (前回の続き)
 それに、石破氏の「A級、A級」と連呼するのもやめるべきではないか。どうやら石破氏は「A級が最も重い罪」と勘違いしているようだからです。A級、B級、C級は、戦争犯罪の「種類」でのカテゴリー分けです。決して「罪の大小」で分かれているわけではないのです。
 定義としては、
 A級戦犯は「平和に対する罪」
 B級戦犯は「通例の戦争犯罪」
 C級戦犯は「人道に対する罪」

 ですからA級戦犯の中にも重い罪、軽い罪、訴追免除などがあります。
 A級戦犯として訴追されたのは28人でした。絞首刑になったのは東條英機氏、板垣征四郎氏ら7人。その他は終身刑、有期禁錮、判決前に病死、訴追免除になった人もいます。BC級戦犯はおよそ5700人が訴追され、約1000人が死刑判決を受けたとされる。

 B級戦犯ははそれまであった通常の戦争犯罪です。捕虜虐待や民間人への犯罪その他です。ところが東京裁判を行うにあたって、日本の指導者たちを裁く罪名がない。なぜなら国家同士の外交交渉が行き詰まって戦争で解決しようとなることはままあることだ。それぞれが「自衛のための戦争」と言い張った場合、善悪の裁定は困難だ。
 そこで急きょ、「平和に対する罪」「人道に対する罪」というのを加えて極東軍事裁判条例を作り、東条英機氏らを罰するために当てはめた。しかし「平和に対する罪」と「人道に対する罪」は分けがたく、BC級で裁かれた人が改めてA級で裁かれた例もあったらしい。

 刑法の基本原則は罪刑法定主義です。罪刑法定主義とは、人を犯罪者として処罰するためには、すでに制定されていた法律によって罪と罰を明確にしなければならない。
 太平洋戦争(大東亜戦争)を裁く法は、戦争が始まる前に法が制定されていなければならなかった。それを急きょ作成した条例で極東国際軍事裁判(東京裁判)を進めた。こういう「事後法」で裁くことは許されない。戦勝国(アメリカ)が敗戦国(日本)を、無理やり力で押し切ったのがこの裁判でした。

 石破サン、自民党総裁を目指すなら正しい歴史認識を持ちましょう。
 なお私はこのブログで盛んに「A級」「戦犯」などの言葉を使っていますが、当時そういう呼称だったから、説明のためにそのまま使っているのです。昭和28年の戦争犯罪人の名誉回復がなされて以後は、ことに国会議員でありながら、「A級戦犯」などと犯罪者扱いをするのは慎んだらどうですか。

 まして敵将であった元GHQ最高司令官のダグラス・マッカーサーでさえ、昭和26年5月の米上院軍事外交合同委員会で、当時の日本の状況を述べたあと、「したがって日本人が戦争に入った目的は、主として自衛のためであった」と重要な証言を行った。日本は自衛戦争を戦ったというのだ。
 これらを合わせてよく考え、少しは口を慎むことを望みます。(次回予定は9月22日)

国会で名誉回復をした大先輩をなぜ「戦犯」と言い続けるか

 (前回の続き)
 石破氏の東亜日報とのインタビューは憲法と天皇、モリカケ問題、太平洋戦争、靖国神社、日本会議、慰安婦問題、北朝鮮問題など多岐にわたりましたが、うち1件を簡単に紹介しましょう。
 

 (靖国問題について)
 ――靖国神社参拝をしていない理由もそのためでしょうか。右翼の攻撃が激しいと言っていましたが。

石破 「若い ころは何も知らずに参拝 しました。しかし、靖国神社の本当の意味を知っているので、今は行けません。国民を騙し、天皇も騙して戦争を強行したA級戦犯の分祀が行われない限り、靖国神社へ行くことはできない。天皇が参拝できるようになれば、行こうと思います」

 
 これまでも私は言ってきました。昭和28年(1953年)の第16回国会における「戦争犯罪による受刑者の赦免に関する決議案」が当時、社会党も共産党も含めた超党派、全会一致で議決された。これをもって、「戦争犯罪人(戦犯)」とされた人たちの名誉は回復されたのです。
 この決議は、前年の1952年(昭和27年)に「戦犯とされた方々を即時に釈放すべきだ」という国民的大運動があり、これに4千万人もの日本国民の署名が集まったことに始まります。

 当時の日本の総人口は8500万人ほどと言いますから、成人男女のほとんどが署名したと考えられました。まさに「日本国民の総意」です。国会は国民の総意を汲み取り、この議決を行なったのです。
 法務省は1952年5月の通牒によって、戦犯は日本の裁判所で刑を受けた者と同等に扱われるとした従来の解釈を取り消し、戦犯の公民権回復を認めた。1953年からは公的援護の法改正があり、戦犯の刑死・獄死も公務死に準ずる「法務死」とされた。

 戦犯とされた方たちの名誉回復がなされた以上、「戦犯」と言うことは許されない。すでに日本に戦犯はいないということです。
 それを石破氏は、いまだに「A級戦犯」という発言をしている。キミの先輩議員らが、「国民の総意」として名誉回復を決議したのだ。国のために戦ってくれた大先輩をいまだに戦犯と非難するのは、なんともけしからん話ではないか。
 当時、A級戦犯で終身刑だった賀屋興宣氏、有期禁錮を受けた重光葵氏などは戦後も政治家として活躍した。名誉回復をしたからです。重光氏は外務大臣を務めたが、世界のどの国からも抗議はなかったではないか。(次回予定は9月19日)
プロフィール

村 岡 長 治

Author:村 岡 長 治
出自:兵庫県姫路市
現在:埼玉県富士見市
仕事:特定社会保険労務士、行政書士

筑波大学付属駒場高等学校卒業後、早稲田大学理工学部に学ぶが、家業を継ぐため学業途上で帰郷。
現在、川越・ふじみ野・富士見方面で、社会保険労務士・行政書士業をやっています。

「村岡労務行政事務所」のホームページもご覧ください。

両士業の支部内で、勉強会などを持てるといいと思っています。信頼できる同志との連携を深めたい。

お客様とは互いに信頼でき、長続きする関係を築いて行きたい。

趣味は酒、旅行、絵画・音楽・書の鑑賞など。子供たちも独立して、いまは夫婦2人です。

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