腕を磨けばエビデンスはついてくる、明大キャンパスで指圧学会の発表会

 25日の日曜日、東京都杉並区永福にある明治大学和泉キャンパスに出かけました。趣旨は妻が主宰するNPO法人基本指圧研究会のメンバーOさんが、この日、指圧施術の体験を発表するというので妻と私で出かけたものです。
 発表したのは全員が日本指圧協会会員。有志が集って数年前に日本指圧学会というのを設立し、そのメンバーが集まっての披露でした。

 「指圧療法はその効果機序を説明することが困難であるため、現段階においてはあまりエビデンスが蓄積されていないのが現状である。また、日本においては資格制度の曖昧さから様々な手技療法が混在し、指圧療法が正しく認識されていない現状がある」(日本指圧学会のHP)

 そんな現状を打開すべく、日本指圧学会は「エビデンスの集積を通じて『あんま マッサージ 指圧師』の国家資格をもつ施術者を中心に、EBM(根拠に基づく医療)としての指圧療法を確立していく所存」らしい。
 目的は文書にするとそれらしく見えますが、実現しようと真剣に思うなら、指圧師だけが集まって一般的な指圧治療の施療結果を話して拍手し合っているだけでは叶わないでしょう。

 さまざまな分野がありますが、そこで医師が腕をこまぬいている問題に対し、お好きな言葉らしいが「エビデンス」(根拠、証拠)を、指圧師として示していかなければいけないのではないか。
 医師は自分らの知識と経験、西洋医学の現時点における常識を超える結果に対して、どうしても拒否反応を示してしまうと思います。例えば妻がかかわった例で私が耳にした2、3ですが、記憶をたどって簡単に書いてみます。

 彼女が日本二分脊椎症研究会で学会発表(2回)をしたのは、川越の治療所の前を尖足歩行(つま先立ちの歩行)で休み休み通学する中学生を目にしたことによります。足の状態を少しでも良くしてあげられたら、という思いから「お母さんに相談してごらん」と、ボランティアで治療をする意思を伝えたのです。
 指圧で硬直した脚の筋肉の改善を図るとともに、T学園大学のY教授を訪ねて、指圧に加え運動(体操)によって改善に寄与する方法も相談して実践しました。T教授は川越まで足を運んでくれたこともあります。

 二分脊椎症患者はほとんど排泄障害があります。自力で排便、排尿ができないのです。排便はごく軽症は浣腸ですみますが、それ以上は洗腸です。器具を使用して腸内洗浄を行います。排尿もまた器具を使っての導尿です。
 その中学生が定期的に診察を受けていた、都立B病院の脳神経外科医長のF先生が著しく改善している症状について、指圧の効果が大きいとして、母親を介して妻に学会発表を勧めてこられたのです。

 さらに二分脊椎症だけではなく、まだ公式な場で発表せず私のブログに書いただけですが、ほかのさまざまな症例にも対処してきました。
 例えば眼球振盪(がんきゅうしんとう)。頼まれて何人かの施療をしました。現時点で施療が終わった方もいます。再発がないとはいえません、それは本人にも伝えてあります。いま施術中の2人は激しく瞳が動く状況から脱して、現在、ほとんど目立たなくなっています。
 それでは眼球振盪を医師はどう見ているか。妻のところに来た患者さんの話では、「手術する方法もあるが、治るとは限らない」と言われたらしい。

 他の例を挙げてみます。つい先日、知り合いからの紹介という妊婦さんが来院しました。妊娠当初から逆子でどうしても改善しない。医師からは帝王切開をすると言われているが、「指圧で改善した」と聞いたのでお願いしたいということだったらしい。
 1回だけの施術でしたが、正常な位置に戻ったと妻は確信しているらしい。これまで何人もの逆子に対処してきましたが、ふつうならは1回、多くても2回で解決しているという。わずか1回の指圧で、帝王切開を回避して自然分娩ができるなら何よりでしょう。

 当日の発表会は、2人目のOさんの発表を聞いた時点で帰りました。聞いた2人の発表は患者さんの円背が治った、50肩が改善したなどの話だったと思いますが、背や脚が痛いなどは素人に揉んでもらっても多少は改善します。50肩は日時が経てば痛みは取れることが多い。
 ですから、こんな発表会で「エビデンス」「エビデンス」と騒がず、いろんな病気に対処できる「腕」を磨いていただきたいものです。厳しい意見かもわかりませんが、腕を磨けば可能性は無限に広がると思います。

 私は指圧の「圧し方」は知りませんが、「受ける方」としては40年の歴史があります。なにせ、昨年亡くなった指圧学校の実技講師・鈴木林三先生が、まだ開業する前に働いていた、有楽町の東京交通会館にあった浪越指圧センターに通って治療を受けていた身です。
 指圧師の皆さん! 期待していますのでどうぞ頑張ってください。


123明大和泉キャンパス
明大和泉キャンパスの桜も間もなく満開か?(25日)

「張り手」「かち上げ」のどこが面白い? 国技なら見苦しい技を禁止せよ

 大相撲初場所も終わりました。いよいよ理事候補選挙の届け出を今日締め切り、明日は結果が判明します。
 ところで日馬富士の暴行事件と彼の引退、場所に入ってからは白鵬、次いで稀勢の里の休場。まことにいいところなしの場所かと思われましたが、最後にジョージア(おじさん世代以上はグルジアの読みが分かりよい?)出身の栃ノ心の優勝が、一服の清涼剤になったように感じられました。

 栃ノ心は右膝前十字靱帯断裂、右膝内側側副靱帯断裂の大怪我を負い、平成14年には十両からも陥落して引退を考えたらしい。だが2ヵ月に及ぶ入院ののち、リハビリと稽古に必死で取り組み、何と幕下から4連続優勝で再入幕を果たした。
 細かいことは省きますが、1月場所は西前頭3枚目からの快挙でした。30歳という年齢から考えても、この頑張りには拍手を送りたい。

 ところで今回途中休場になった白鵬。彼は張り手、かち上げがあまりにも多いというので、このところ大きな問題にされています。しかも彼のかち上げは肘をつきだす角度から、まるでプロレスのエルボーだという。一場所(15日間)で11回、12回もそんな手を使っては、確かに「横綱の品位にかかわる」という横綱審議委員会の意見もうなずけるというものです。

 しかし待ってください。張り手もかち上げも、決して大相撲の禁じ手ではないのです。かち上げは相手の上体を起こしたり相手をぐらつかせたり、本質的には突き押しの技術だといいます。
 張り手は平手を横に振って相手の顔や首の側面を叩く技です。いわゆるビンタではなく、実際には掌の付け根部分ごと相手にぶつける掌底打ちに近いものらしい。突っ張りの変形と訊いたことがあります。

 かち上げの角度がプロレスのエルボーになってはいけないが、“禁止されていない技を使うことを非難する”こと自体おかしいという考えも成り立つ。技を禁止するなら、明確にルール化しなければいけない。
 例えば相手力士の髷をつかんだら負けになる。これはルールで決まっており、その場で行司が裁いて決着します。張り手、かち上げも禁止すれば、土俵で行事が判定することができるのです。

 しかし相撲の張り手とかち上げは、やめた方がいいと私は思う。
 昔、旭道山という小結まで務めた人気小兵力士がいた。張り手1発で相手力士を土俵に這わせたのを何度も見ています。また1発で倒れず、5発も6発も繰り出したこともあった。小兵が巨漢を倒すための窮余の策かもしれないが、決して後味がいいものではなかった。

 白鵬のファンなら禁止されていないからやったらいい、という人がいるかもしれない。しかし張り手の応酬などになると、まるで力士の殴り合いのようで見苦しいことこの上ない。しかも格下の力士が、横綱相手の張り手はやりにくいに違いない。そうなると片手落ちではないか。
 大相撲を国技(法律で定められているわけではない)というなら、こんなルールは早々に改正するべきでしょう。

教駒の懇親会が新宿南口で、恩師・同期の友との心温まる交遊会

 11日正午から、新宿駅南口にある小田急ホテルセンチュリーサザンタワーの21階バンケットルームで、教駒8期生懇親会が行われました。以前は東京教育大学付属駒場高等学校でしたが、東教大が大学改革で筑波大になったのを機に、筑波大学付属駒場高等学校と改称されました。

 現在、名簿上も筑波大学付属駒場高等学校となっており、学校で発行する卒業証明書も同様なのですが、当時の卒業生は以前の呼び方に愛着があるのか、現在も筑駒ではなく教駒と呼んでいます。
 この日の参加者は、正確には確認していないのですが40名前後だったでしょうか。同期は百数十名だったと思います。あと1、2年で卒業以来60年です。鬼籍に入った友も32名と聞きましたので、よく集まっているのではないでしょうか。

 私の恩師、石田城之助先生は今年米寿を迎えられたのですが、なお矍鑠として同期会には参加してくださいます。先生は毎日酒を欠かすことはないそうです。同期会(懇親会)に出席されたときも、食べ物にはほとんど箸を着けず酒をたしなんでおられた。
 世田谷区の自宅から、時には西池袋の東京芸術劇場までコンサートを楽しみに足を運ばれるようです。駒8旅行会という有志による会があるのですが、ここ何年かはその旅行会にも1泊で参加しておられるらしい(私はあんまり熱心ではありませんので、詳しくは知りません)。

 この日、懇親会の後は午後3時から2次会。ホテルの2階にある韓国料理店です。もちろん先生も出席されました。日本酒だけではなく、勧められるままいろんな酒を召し上がっていました。昼から飲み続けていたので散会になったのが何時だったか、実は私も覚えておりません。
 ただ、先生が帰られる時、誰かが「ご自宅まで送っていく」というのを聞いて、安心した記憶があります。

 恥ずかしながら、しょうがない酔っ払いです。ご報告にもならない駄文で失礼しました。写真もできが悪く数も少ないのですが、何枚か掲載します。よろしく。


同期会6
小田急ホテルセンチュリーサザンタワー、この21階で懇親会
が開催された

同期会1
高校の恩師、石田先生。なんともお元気な88歳です

同期会5

同期会4

「延命治療」に対する勘違い、病人に苦痛と負担を強いているのです!

 (前回のつづき)
 第1次ベビーブームの年代の方たちが今や70歳を迎えます。さらにこの20余年のちに第2次ベビーブームの余波がやってくるのです。

 内閣府は昨年5月20日、2016年版「高齢社会白書」を発表した。
 高齢者を65歳以上と仮定すると、1950年時点では12.1人の生産年齢人口で1人の高齢者を支えていた。これが2015年時点では2.3人で1人の高齢者を、さらに2060年の予想人口比率では1.3人で1人を支えなければならなくなるのです。
 高齢者が長生きするのは、おめでたいことだと思わなければならない。しかしこの現実を見るとき、やはり「延命治療」は考えなければならないでしょう。

 看護する家族にも勘違いがあるのですね。患っている本人は意識がないにもかかわらず、周囲がただ薬漬けにしても長生きをさせようとする。脳死状態の人に対してまで、心臓を動かすことだけを考えている。
 そして「できることはすべてしたから、(病人が死んでも)思い残すことはない」と自己満足している人を何人も知っている。


 病人は意思も表明できず、長らく苦しんで生かされてきたのです。どうして本人の気持ちを考えてあげようとしないのでしょう。
 こういう家族に限って、周囲が「延命治療は考えなおしては…」などと注意する、と途端に機嫌を損ねるから難しい。

 しかしフランスでは、食事を自分で咀嚼(そしゃく)・嚥下(えんげ)できなくなれば人生の週末と考えるらしい。鼻から管を入れたり、胃瘻(いろう=お腹に穴をあけ、そこからチューブで水分・栄養を補給する)によって栄養を与えるのがいかに不自然か、日本人も考えなければいけない。死にゆく人間に、苦痛と負担を強いているのに気が付かなければいけないのですよ。

 イギリスではサッチャーさんが首相のとき、医療改革の一端として、「60歳以上の透析患者は健康保険を打ち切る」と宣言し実行しました。生きたい人は自分で費用を払えばいい、というわけです。日本なら大問題になって、政権は転覆しますよ。結果、イギリスでは膨大な透析患者が死亡しましたが、毎年数兆円の国費が救われた。財政再建に大きな貢献となったのです。
 認知症が進んで、誤嚥に悩み、痩せていく高齢者の延命胃瘻などは、ハナから一顧だに行なわれていない。「ゆりかごから墓場まで」を標榜し、福祉国家の見本であったイギリスにしてこうなのですよ。

 やはり筆頭福祉国家ともいうべきスエーデンが、社会福祉から全面撤退することを考えているそうです。理由は国が福祉で崩壊するからだという。
 日本は社会福祉に40兆円かけているのですよ。治癒の見込みがなく、ただ死期を延ばすだけの延命治療に、国家の命運をかけるなど考えなおしてはいかがでしょう。(おわり)

ガン・認知症の増加は高齢化が主原因、第1次ベビーブームが今や70歳に

 すべての人間は死ぬ。しかし医学の発達で寿命は徐々に延びています。端的に言いますと、がんや認知症が増加していますが、これは人類の高齢化がもたらす副作用のひとつといえます。
 国立がん研究センターの「がん登録・統計」によると、がんの死亡数と罹患数は、人口の高齢化を主な要因として、ともに増加し続けているという。急速に高齢化が進むにつれて、今や日本人の2人に1人ががんになる、といわれる時代を迎えました。

 欧米では、だいたい毎年5%ずつがんによる死亡数が減少しているらしい。それに比べ日本では増加が止まらない。1995年の時点では日本もアメリカも死亡率は同程度でしたが、それ以降、差はどんどん開いています。
 「他の先進国と比較して、日本では高齢化のスピードがものすごく速い。それが、がん死が増えている一番大きな要因だと言えるでしょう。日本のがん死亡者数は、団塊の世代が80代後半になる2030~2035年くらいまでは、増加し続けると思います」(大阪大学大学院医学系研究科社会環境医学講座教授・祖父江友孝氏)

 それでは認知症はどうでしょう。これは週刊新潮(4.13)から引用してみます。
「認知症患者を数多く抱える、石川県立高松病院院長の北村立氏は語る。
『ある大学の調査によると85歳の約50%、90歳では80%の人が認知症、もしくはその予備軍だといわれています。つまり〈認知症になるのは御免です〉といっても長生きしたら誰でも認知症になるんです』
 要するに、長寿と認知症はセット商品。長生きしても認知症知らずなど、虫のいい相談なのだ」

 2015年1月、厚生労働省は「認知症施策推進総合戦略 ~ 認知症高齢者等にやさしい地域づくりに向けて ~(新オレンジプラン)」を発表しました。この戦略の中では、認知症を患う人の数が2025年には700万人を超えるとの推計値が発表されています。これは、65歳以上の高齢者のうち、5人に1人が認知症になる計算です。
 認知症高齢者の数は2012年の時点で全国に約462万人と推計されており、約10年余で1.5倍にも増える見通しです。

 1947(昭和22)年から1949(昭和24)年の第1次ベビーブーム期に生まれた約810万人を指して「団塊の世代」と言います。1960年代には大量の労働力を供給して日本産業の発展に寄与し、70年代以降は大量の結婚、出産によって住宅、家電、自動車などの分野で大きな需要を生み出した。いろんな分野で、大きな影響を与えた年代が70歳を迎えるのです。
 さらにその20余年のちに第2次ベビーブームがありました。(つづく)
プロフィール

村 岡 長 治

Author:村 岡 長 治
出自:兵庫県姫路市
現在:埼玉県富士見市
仕事:特定社会保険労務士、行政書士

筑波大学付属駒場高等学校卒業後、早稲田大学理工学部に学ぶが、家業を継ぐため学業途上で帰郷。
現在、川越・ふじみ野・富士見方面で、社会保険労務士・行政書士業をやっています。

「村岡労務行政事務所」のホームページもご覧ください。

両士業の支部内で、勉強会などを持てるといいと思っています。信頼できる同志との連携を深めたい。

お客様とは互いに信頼でき、長続きする関係を築いて行きたい。

趣味は酒、旅行、絵画・音楽・書の鑑賞など。子供たちも独立して、いまは夫婦2人です。

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